大学全入時代に想う

今日の夕方以下の記事を読んだ。

東京駅 「新・大学街」出現 関西の有名私大が首都進出
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070310-00000018-maip-soci

つい先日、NHKの「クローズアップ現代」で「全入時代」がテーマとして取り上げられていたが、大学経営はかなり深刻な時代を迎えている。一流大学と呼ばれている有名大学でさえも焦りが見える。今や「アカデミック」などと言っていられない程、存続が危うくなっている。中には、とりあえず入学させておいて、学力が不足している者に対し、補習授業サービスを行っている大学もある。
しかし、果たしてこれでよいのだろうか?日本の教育や将来の日本は大丈夫なのだろうか?とりあえず、大学には入れるから、受験勉強は必要なくなる。と、勉強しない学生が増える。と、自分の頭で考えて行動し、壁にぶつかってもそれを乗り越える力が弱くなる。
唯一救いなのは、どの大学も「全入時代」とは言っているが、「全卒時代」とは言っていないことである。つまり、北米大学のように「入口は広く、出口は狭く」であれば、少なくとも社会人になる前に大学で勉強せざるを得ない。大学では単なる技術やテクニックではなく「生きる力」や「豊かな心」を養ってほしい。あとは、”大学内ニート”が増えないことを祈るばかりだ。