安部政権崩壊

安部首相がついに辞意を表明した。

美しい国を作る」という理想を掲げていたが、結局は半径5Mの「美しい内閣」さえも作ることができなかった。
辞任の原因は、内閣の不祥事やスキャンダルを始め、参院選の惨敗、拉致問題テロとの戦いなどへの進展がないことなどが挙がっている。官房長官は「健康上の問題」と説明したそうだが、確かに説得力はない。要は「国民の信頼を得ることができなかった(結果が出せなかった)こと」がすべてだろう。

しかし、なぜ、所信表明演説を終えたこのタイミングでの辞任なのか。もちろん「1日でも長く首相の座に付いていたい」とか「きれいなまま辞めたい(有終の美を飾りたい)」といった気持ちも強いと思うが、参院選の惨敗直後でもよかったのでは。それか、野党やマスコミに何を言われてもボロボロになるまで頑張っても、それはそれでよかったのではとも思う。きれいごとはもう止めて、ダンディでクリーンなイメージも捨てて、なりふり構わず自分の信念を貫くのも格好よかったとも思う。

Yahoo!みんなの政治で「安倍首相が辞任することになりました。次の首相に最もふさわしいと思うのは誰ですか? 」のアンケートを実施しているが、現時点での上位8名は以下の通りである。

  1. 小沢一郎 34% 11121 票
  2. 小泉純一郎 22% 7077 票
  3. 麻生太郎 17% 5457 票
  4. 福田康夫 8% 2649 票
  5. 岡田克也 6% 1729 票
  6. 谷垣禎一 5% 1362 票
  7. 菅直人 3% 733 票
  8. 鳩山由紀夫 2% 454 票

私は、この中では小泉さんかなぁ。他に、もっと真摯で魅力のある人が出てくればよいのだが。

ある政治評論家は安部さんを「歴代最悪の首相とされた宇野元首相に並ぶDランクの首相」と批判したらしいが、結局は「お坊ちゃまだった」ということだろうか。就任直後、一時70%の支持率を示した安倍氏は何を誤ったのだろうか。「美しさ」「クリーン」を謳い、ガチガチに「臭いものに蓋」をし過ぎてしまったために、「臭いもの」が蓋を破って次々に溢れ出てきたということなのかな。

「政治は難しいな〜。自分などには到底出来ん。」とつくづく痛感させられた1日だった。