江川と小林対談、空白の1日から28年

読売新聞を見て、ふとある広告に目が止まった。

なぜか、江川卓小林繁、その因縁の二人がちょっと距離を置いてお酒を飲んでいるではないか。「時を結ぶ 人を結ぶ」といったキャッチが付いた、黄桜の広告だった。

広告には、1979年1月31日(いわゆる「空白の一日」=不可解&理不尽なトレード事件)から現在に至るまでの28年の経緯とそれを振り返る江川氏と小林氏の会話が凝縮して一面の広告の半分ぐらいを使って書かれていた。

といっても、とにかく28年経っているので、私の年代以上の人にしかわからない事件だろうな。

広告の見出しは、
「一生、話をすることはない、と思っていた。」
「一度でいいから話をしたい、と思っていた。」
というものだった。

当時、ジャイアンツで22勝を上げて沢村賞を受賞して乗りに乗っていた小林氏を突然襲った納得のできないトレード事件。ジャイアンツファンや阪神ファンは元より、誰にとっても納得はいかなかった。小林氏にとっては、一生忘れ得ない事件だろう。もちろん、江川氏にも相当のバッシングや嫌がらせがあったことだろう。

しかし、28年という時を力を借りて、そしてCM製作をきっかけに、こうして二人がお酒を酌み交わすことができ、少なくとも今までとは違う和らいだ思いに変わることだろう。

まさに「28年前に絡み合った糸が、同じ空間で同じ時間を呼吸している」といった感じに見て取れた。

この対談のDVDを製作中とのこと。ニュースリリースこちら