図書館総合展に行ってきました!!

毎年恒例の図書館総合展へ行ってきた。
場所はみなとみらいのパシフィコ横浜。歩いて行ける距離だ。

ブースはほとんど回らずに、フォーラムに出席した。

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1)パネルディスカッション
「どうなるこれからの図書館」
〜生き残りのカギは“想像力”と“編集力”〜
講師:大串 夏身(昭和女子大学教授)
   井上 真琴(同志社大学職員・講師)
   登紀子Yバゼル(ハワイ大学マノア校日本研究専門司書)ほか

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2)180度変貌する情報化時代の図書館=米国最新動向から読む未来
講師:湯川 鶴章((株)時事通信社 編集委員

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3)見せる・魅せる 図書館Webサイトの構築
オープンソースの徹底活用法〜
講師:新井 紀子(国立情報学研究所)ほか

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1)は、サブタイトルの「〜生き残りのカギは“想像力”と“編集力”〜」に惹かれたのと、同志社大学の井上真琴さんを見たかったというのが参加の理由である。なにせ「編集力」と聞いたら、編集術の稽古中の身としては、出ない訳にはいかない。簡単に言うと「一を聞いたら十調べる」ということだった。つまり、利用者から問い合わせや質問を受けたときに、まず何をすべきか?「詳細に捉われず、大局を見て、似たような事例はないか、どのように探して行こうか、など捜索プロセスや調査方法を決めること」である。そして、突き止めたらきっちりと裏を取ること。なるほど、これも編集力か。

登紀子Yバゼルさんは、ハワイ大学での事例を紹介された。アメリカと言えども、1,2年生はオリエンなどでは積極的に質問をする学生も少ないとのこと。それに、スタッフも自由を与えられずに、アイデアがあってもそれを実現する余力がないらしい。アメリカの図書館でもフラットな組織は程遠いということか?

2)は、私の知り合いの湯川鶴章さんだったので、とても楽しく拝聴させていただいた。湯川さんと云えば「爆発するソーシャルメディア」の著者でもある。日本の大学受験に馴染めず、渡米し約20年間シリコンバレーで情報配達の仕事をしたとのこと。そんな湯川さんが見た図書館とは?「公民館」のように、人が集まる場所でないとまずかろう、ということである。また、積極的にコミュニケーションの場を作っていく必要もある。つまり「図書館が殻に閉じこもっている以上は、図書館は不要である」という結論なのだ。これには、まったく以って大賛成である。

3)は、別件で打ち合わせが入り、残念ながら出席できなかったが、どうも「NetCommons」の活用事例だったらしい。

ということで、図書館不要論も飛び交う中、編集力の大切さも再認識し、年々図書館に対する風辺りが強くなっているのを感じた一日だった。