仕事という病 〜 MakeIt21ビジネスセミナー

MakeIt21主催のビジネスセミナーに参加してきた。

いやぁ、面白かった。久々にセミナーで思いっ切り笑ったかな。

それにしても、ショーンさんはいつ見てもかっこいいな。男前で仕事ができる。天は彼にニ物を与えたもうた。いや、間違いなく「圧倒的努力の賜物」なのだ。

ゲストの一人、幻冬舎の社長「見城 徹さん」はハチャメチャで豪快な人。でも、努力家でいつもくよくよしてる。だから頑張れる。

  • 「人生は仕事と恋愛がすべて」と言い切る「男らしい潔さ」
  • 「努力しないヤツに成功はない」と言い切る「ベタな強さ」
  • 「社員に俺の生き様を見ろ」、と言い切る「昔気質のかっこよさ」

型にはまらない首尾一貫して徹底した姿勢は、ショーンさんがいくら理論的なフレームに当てはめようとしても、悉くそれをぶっ壊してしまう。「自分は理論なんか知らない。直感を信じて努力し必死に生きているだけ」というが、本当にそうらしい。

ショーンさん曰く、今回のテーマである「仕事という病」は、見城さんの著書「編集者という病」からパクッたテーマとのこと。

「仕事という病」とは、「仕事をし過ぎて病気になってしまうこと」ではなく、「仕事中毒=仕事をしていないと死んでしまう」と言い切れるぐらい「仕事大好き人間」のこと。私も同じ部類かも。

見城さんは、何しろセミナーの最初から最後まで「他人への想像力」と「マゾヒズム」と「成功努力論」を貫いていて、気持ちが良かった。

「他人への想像力」とは、相手が今何を考えていて、何を感じ、何に傷ついているのか、等々を想像して、行動すること。そうすれば魅力が出て、人が付いてくる。それが、人を動かせる力になる。というもの。

マゾヒズム」とは、徹底的に自分を痛めつける事。辛いことを喜んでやること。そこに成長がある。

「成功努力論」とは、成功かどうか、幸せかどうかは、死ぬ瞬間に自分が感じるもの。日々瞬間瞬間が努力。その集積こそが成功につながる。もちろん、結果として成功しないこともあるが、それは仕方ないこと。しかし、「これ程の努力をも人は”運”と呼ぶ」との憤りも。

自分のモチベーションは、死に向かって生きること。その寂しさを埋めるために必死に仕事と恋愛をしている。自分は70歳で死ぬと仮定して、そこから逆算してスケジュールを作成し、それを死守すべく行動している。遊んでいる時間はない。ただ、ひたすらスケジュールを守るだけ。何かとてもカックイイな。

面白いエピソードとして、休暇でハワイに行っても、海で遊ぶこともなく、ホテルの部屋に閉じこもって15分置きにオフィスに仕事の連絡を入れるらしい。秘書は溜まったものではない。社長が休暇の時の方が忙しくなるのだから。これじゃ、何のために休暇で海外まで行くのかわからない。しかし、本人曰く「日本にいては気づかないものを気づかせてくれるから意味ががある」らしい。


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そして、もう一人のゲストは、株式会社ネクシーズ代表の近藤太香巳さん。
この方、誰かに似ているんだよな〜。どこかで見たことのある風貌とキャラ。TVタレントか俳優かお笑いか?でも、なかなか思い出せない。

失礼な言い方だが、見城さんの舎弟のような存在に見えた。実際、二人でイタリア旅行(珍道中)に行くほどの仲良し、とのこと。「見兄(けんにい)」と呼ぶほど、見城さんを慕っている。年は見城さんより20歳ぐらい下らしいが、息ぴったりの上司と部下のような関係に見えた。今日の二人のやりとりは、まるで掛け合い漫才のようだった。

近藤さんはとにかく熱くて明るい人。「気配り、目配り、心配り」を信条としているだけあって、何より社員とのコミュニケーションを大切にしており、社員の誕生日には必ず直属の上司から人となりや仕事ぶりを報告させて、オリジナルメッセージを送っているらしい。ネクシーズは社員を多く取る会社なので、社風や文化を共有し、心を一つにすることが大切とのこと。

最初のビジネスモデルは「ケータイを使ったモバイル・コミュニケーション」。プロモーション&マーケティングを基軸に事業展開している。

現世では徹底的に経営者をやるので、生まれ変わったら「歌手」になりたい、とのこと。それも似合いそう(笑)
趣味は「船」で、お台場ナイトクルージングが良いらしい。

仕事への取り組み方については、「ともかく結果を出すことが大事。傍から見てできそうな仕事はしないこと。不可能を可能にする仕事をすること。人を驚かす仕事をすること。そのためには、ウルトラCが必要。」

そして、皆へのメッセージは、「夢に夢中になること。そうすれば夢は叶う。心の汗をかくこと。感動できる人は人を感動させられる。」



今日の要点をまとめると「仕事力」には、以下の8つの要素が必要になる。

  1. 圧倒的努力(諦めないこと)
  2. やる気と本気の違いを理解する(理想を現実に)
  3. 徹底的にくよくよすること(チェック癖が身に付く)
  4. 「まあいいか」は絶対に言わない
  5. 常に進化・変化
  6. 相手が驚く仕事をする
  7. 辛いことを喜びと思え(自分と格闘すること)
  8. 他人への想像力

ショーンさんのまとめとしては、「いろいろなスキルは後付けのものであって、それ以前に人間の根底となるOS力(=自分力、人間力)が高いと成功率は高くなる。今日のゲストのお二方は、それが物凄く分厚い。自分力を高めるには、自分を追い込むこと。また、自らそのような厳しい環境に身を置くことが大切」とのこと。

来月21日発売のショーンさんの著書「自分力の鍛え方」を今から楽しみにしている。