なぜか今「Rookies(ルーキーズ)」が熱い
たまたまテレビをつけたら「Rookies(ルーキーズ)」というドラマの再放送をやっていた。
番宣などでは少し見たことがあったが、ちゃんと見たのは初めてだった。
ともかく、熱かった。
真っ直ぐで向こう見ずで熱血漢の若い高校教師と極悪非道な不良生徒が、野球というを通し、お互いの過去のトラウマを克服し、現状を変えたいと願い、ぶつかり合いながらも夢を叶えるために仲間と一緒にたたかって行く物語である。
私の高校時代に流行っていた「スクールウォーズ」を彷彿させた。
暴力とスポーツ。
金属バットで割れる窓ガラス。
廊下を疾走するバイク。
オロオロする先生方。
私も中学・高校時代、リアルタイムで体験したことがあるだけに、懐かしい光景だ。
「荒れる中学生」という言葉が出始めた校内暴力全盛時代。
しかし、この「Rookies」。何といっても、決め台詞は”夢にときめけ!明日にきらめけ!”なのだ。
こんなに気恥ずかしくて臭いセリフをさらっと言ってのけるあたり、現代版「スクールウォーズ」といえる。
そうえいば、イソップは元気かな???
「金八先生」や「ごくせん」にも共通することだが、昔も今も私たちが求めるものは、「カッコ良くはないけど、いつでも熱くて、強くて、軸のブレない正義の味方」なのかも知れない。
ビジネスシーンに置き換えて考えても、「熱いハートと最後まで諦めない強い精神力と行動力、そして首尾一貫したブレない信念」を持った上司には憧れるし、「この人にならついて行きたい!」と思わせてくれる。
身の回りには、そういった理想の上司が実に少ない。
というか自分がそうなるように頑張らなくてはならない立場にある。
だから、「Rookies(ルーキーズ)」に出てくる川藤先生(佐藤隆太)に魅かれてしまうのかもしれない。
とにかく、思い立ったら即行動を起こしてしまう行動力には驚かされる。
ここまで自分の気持に正直に(というか衝動的に)行動できたら気持ちいいだろうな。
そして、一見、無謀で衝動的に見える行動も、ちゃんと肝を抑えていて、決して外さないのだ。
しかも、「Rookies」も「ごくせん」も先生がケンカが強い。
(先生があまりケンカが強くても困るのだが...)
しかし、現実はなかなかこうはならない。
理想の先生や理想の上司は、オイソレとはいないのだ。
だから、みんなそこに夢をみるのだろうか???
圧巻は、当初はウザい存在でしかかなった熱血教師の言動が、小さな成功体験を積み重ねてステップアップするうちに、いつしか自分の頑なな心を溶かし、自ら考え行動できるようになり、最後には大きな成功(夢)をつかみ取ることができるという点である。
そう、小さな成功体験の積み重ねが、大きな成功につながる。
さらに言えば、失敗体験をも成功につなげていくことができるようになるのだ。
ポイントは、失敗を失敗と見るのではなく、成功のきっかけとみることができるかどうかだ。
失敗しても落胆せず、すぐに次なる目標へとリスタートできるかどうか。
くよくよしてなんかいられない。
いや、くよくよしてもいいが、できるだけ早くリスタートすること。
くよくよ体質の自分には、考える前に行動するぐらいがちょうどよいのかもしれない。
これも訓練なのだろうか?
ともかく、「Rookies(ルーキーズ)」には元気をもらった。
佐藤隆太さん、なかなかカッコいいな。
これからの活動にも注目していきたい。