稀代の毒婦がやってきた
いよいよ魔女の影が忍び寄ってきた。
魔女、いや女帝、いや意地悪おばさん、いや「稀代の毒婦」である。
上ばかり見て仕事をし、ヒトの手柄を横取りし、自分に意見する人間は飛ばし、プレッシャーを掛け、時には退職に追いやり、周囲に見せしめ、すべて自分の意のままにコントロールしたがる女性の上長がいる。
人の粗を探し、自分のポイントを稼ぐことに躍起となる女性だ。
究極の傲慢お局である。
今どき、こんな人間が上に立って、一流の管理者を気取っているのである(いや実際に管理者だから困るのだ)。
気取っているだけならまだかわいいが、自己保身のため、自分の評価ポイントを稼ぐために、政治的に動くのだ。
力のある教員や事務局の中枢部にすり寄って、「自分がこう変えてよくなった」と自画自賛してみたり、「誰々はこんな失態を犯している」と上司やライバルたちを蹴落とそうとするのだ。
そして、自分が組織やスタッフを元気にしていると他所で吹聴して回るのだから、手に負えない。
それを聞くたび、スタッフは気が滅入っていくのである。
今まで何人も犠牲者を見てきたが、やり口が巧妙で、人を追い詰めるのもうまい。
ある意味、プロの殺し屋とも言える。
この殺し屋に狙われるとなかなか生きて還ることがことが難しいといわれている。
特に、私のように好き勝手やっている人間が一番気に食わないらしい。
噂では、既に目を付けられているらしい。
だから、あとどのくらいこの場にいられるか分からない。
いよいよ覚悟の時だ。
私は、この魔女に魂を売るつもりは毛頭ない。
自分の好きなことができないのなら、自分から出ていくだけだ。
ある程度心の準備はできている。
これまで、自分らしさやオリジナリティを追求してきた私としては、そろそろ限界なのかもしれない。
今は、魔女狩りを行う元気などないが、このままでは絶対に済ませたくない。
大切なことは、「洗脳すること」でも「力でねじ伏せること」でもなく、「自ら考え、行動できる人間を育てること」だということを気づかせてあげたい。
まずは相手をちゃんと見ることが大切なのだ。
そのためには、「労い」と「リスペクト」が前提&必須アイテムとなることは、言うまでもない