”「新宗教」巨大ビジネスの全貌”を読んで

最近、Twitterのやりすぎで、ブログの更新が滞っている。

と、Twitterのせいにしちゃいけないね。

Twitterは新しくカジュアルな情報発信&共有メディア。

バンバンつぶやいて、お互いに気づき合う世界も悪くない。



書店でたまたま週刊ダイヤモンドの”「新宗教」巨大ビジネスの全貌”を目にした。

ずっと前から、新興宗教の起源や特徴や変遷をカジュアル&ビジュアルに俯瞰できるものがないかを探していた。

深堀りする程のものは必要なく、ざっくりとわかるものがほしかったのだ。

数万人から数千万人もの人がなぜその宗教団体に依存するのか?

教祖や教典など人を惹きつける魅力はどこにあるのか?

そして、そのビジネスモデルは?

特定の宗教団体に所属している訳ではないが、興味は尽きない。

数千万人規模の団体といえば、日本人の10人に1人が加入してることになる。

もちろん、幽霊会員も含めてだが、スゴイことだ。

どの宗教も大元を辿れば、起源は同じだが、そこから多数派生しているものも多い。

教えや教典を自分なりに解釈し、読み替えて、分かりやすく咀嚼し、辻説法から始めて、広く流布し、共感・共鳴を得る。

これは一種の編集作業であり、マーケティングでもある。

中には、オカルト・マーケティング的な洗脳を行う宗教団体もある(そちらの方が多いか)。

本来、宗教とは「弱者救済」と「死の恐怖を和らげる」ためのものだ。

「人の心を読み解き、ヒントや気づきを与え、時には一緒にソリューションを模索する」目的であれば、ビジネス展開もありだとは思うが、「人の脳を強制的にコントロール(洗脳)しようとする」ものには賛同できない。

しかし、そういったいわば「カルト教団」は多く、信者も増殖中なのだ。

しかも、それらの信者に高学歴な人たちが多いのはなぜだろう???

もちろん、元々勉強好きで真面目という側面もあるが、「自己開発」や「自己実現」欲求が高い人が多いという。

すなわち、「自分たちはほかの人たちと違う」という超人思想。

それがエスカレートして、「自分たちだけが正しい」と変化し、「正しくない社会を世直ししよう」へと行き着く。

さらに、世の中から拒絶されたり、弾圧されたりすると、「社会が自分たちを不当に扱った」と被害妄想に陥り、反社会的な行動に走ってしまう。

政教一致、街教一致を計って、献金や寄付金を行って、便宜を図ってもらっている団体もあり、ホテルや城や山や国宝などを保有し多額な資金力を誇る団体もあり、また教育や出版分野に力を入れている団体もある。

中には「ラブホテル」を経営する宗教法人もある。

まさに、多角的経営を行う「宗教ホールディングス状態」とも言えよう。

大半の宗教団体が、修業や説法という宗教本来の活動よりも、選挙出馬や信者数獲得や世界シェアの拡大といった「宗教という名を借りた利益主導のビジネス」に力を入れているのだ。

新興宗教が悪いということではなく、オカルト・マーケティングに惑わされず、自分でしっかりと多面的に行動分析や経営分析を行い、口コミや様々なメディア(ブログやTwitterなど)も活用しながら、本質を見抜く力や「安全な宗教」を見極める力が必要だ。

宗教も超人思想や独善指向ではなく、社会との「共生」の道を歩むべき時が来ていると思う。