悩める年頃

最近、歳のせいか、将来に対する不安を覚えることが多い。漠然とした不安なのだが、このままあくせく働いて、やがて知らぬ間に年老いて死んでしまうのではないかと。男性の平均寿命を75歳として、私の寿命もあと35年である。これを逆算して考えると、あと約20年働いて、ようやく子供たちも20歳を越える。そしたら、こちらもめでたく還暦。定年を迎える。それから、老後の過ごし方を考えても後の祭りだ。たった今から、プランニングしておきたいところだ。といっても、バーチャルな「セカンドライフ」とは違う。あくまでもリアルワールドの話である。
さて、私の目標はやはり起業である。起業の内容はまだ言えないが、これまでのIT経験を生かしたビジネスを展開したい。スピードとタイミングを重視して、PDCAサイクルをガンガン回して行きたい。って言うのは簡単だけど...
もう昨年になるが、起業に向けてその気になっていた時にある本に出会った。神田昌典氏の「成功者の告白」である。既にいろんな人がレビューを書いているので、ここではあえて解説はしない。少なくとも言えることは、これは単なる成功するための起業ノウハウ本ではない。成功の裏に隠された闇にフォーカスした極めて人間くさい本である。正直目から鱗というか家庭を持つ者(ましてや小さい子供がいる親)なら誰しも避けては通れない道だけに心を打たれた。起業する前に読んでおいてよかったと思っている。これを踏まえて起業を考えると、やはり家族の協力が最低必須条件となる。勢いや熱意や夢がないと起業はできないし、現実問題として家族を路頭に迷わす訳にもいかない。かといって、週末起業といった中途半端なものは私には向かない。私の性格上、ALL or Nothingになるだろう。
あー、悩める40代はもうしばらく続きそうだ。