理想の上司

サイバーエージェント社長の藤田晋さんが、最近とある雑誌で「理想の上司などいない。幻想を捨て、上司には期待しないほうが気が楽。部下の方から上司のモチベーションを上げるという方向性もある。」と書いていたが、まさにその通りだと思う。

私もこれまで、上司たるもの部下よりデキるのが当たり前で、気配りやねぎらいが上手で、部下のモチベーションを上げるのが当たり前、と思ってきた。というか、できればそうであってほしいと切に願ってきた。

ところが、実際は全然違う。どっちを向いても不出来(?)な上司ばかりだ。不出来というのは、「優秀でない」という意味ではない。逆に、優秀な上司は多い。自分が優秀なことを自慢したり、部下と張り合って打ち負かしたり、部下の手柄を奪い取ったり、ともかく自己中心的で傲慢な上司が多い。一方、温厚で人畜無害ないい人だが、自分では何も決められない上司もいる。

かく言う自分も、傲慢な上司になりかけている。自分の意見を押し通す場面が多い。このままでは周りの上司と一緒だ。それだけは嫌なので、部下のモチベーションをアップして、組織としてパワーを発揮できるようにマネジメントのできる上司になりたい。「ほめる」「ねぎらう」を効果的に使って、部下の能力を最大限引き出せるよう努力して行きたい。

「欠点があるからこそ魅力がある」といった親友の言葉を思い出す。
私もそろそろ幻想を捨てて、完璧な上司から脱却するとしよう。

兎にも角にも、コミュニケーションだ。
このご時世だからこそ、声を出して行きたい。結果はどうあれ、部下にも上司にも同僚にも積極的に働きかけていきたい。


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