LinuxWorld Expo/Tokyo 2007

本日、LinuxWorld Expo/Tokyo 2007(初日)に参加してきた。

Business Blog & SNS World も同時開催されていたせいか随分と盛況だった。私は、欲張って両方エントリしていたが、メインはあくまでLinuxWorldの方である。

とにかく、セッションを目一杯詰め込んでいたため、パビリオンの各ブースを回る時間があまりなかったが、それでも10箇所ぐらい回れた。お馴染みの「アシアル」、「Zend」、「Geeklog」、「XOOPS Cube」辺りから入って、「NTTデータ」、「日立」、「NEC」、「富士通」といった大所も軽くブラウジングした。「Zope ユーザ会/Plone研究会」に寄れなかったのだけが悔やまれる。

今回のメインテーマは、今最もホットな話題の「OSS」だった。時代はまさにOSS全盛だなぁ、と痛感した。Linux Foundationの動きや北東アジアOSS推進フォーラムなどの動きが活発である事がよくわかった。

セッションの中で事ある毎にマイクロソフトが引き合いに出されていたのが面白かった。もちろん、マイクロソフトの「WindowsServer2007Longhorn」の紹介セミナーも受けてきたのだが、やはりLinuxへの特許侵害訴訟の件が取り沙汰されていて、「具体的な特許番号を挙げて、訴えない限り、訴訟は成立しない」と話していたが、まさにその通りだと思った。

OSSの最大の魅力は、一人一人が頑張った成果(SourceCode)をコミュニティでブラッシュアップして行き、ハッピーを共有できることだ。

但し、VA Linux Systems Japanの佐渡秀治氏によると「OSSにシフトするということは、エンジニアにとっては、ぬるま湯だった世界から実力主義の世界に転換せざるを得なくなる。そこはまさに残酷な世界でもある。」とのこと。エンジニアとしての生きる道は、まずは技術力を駆使してクールなコードを数多く書き、コミュニティにアプライしてアピールすること。そこで注目されたり、多くのユーザに評価されると、ステージが上がっていく。企業サイドとしては、そのような優秀なエンジニアをたくさん集めた会社が勝ち残っていくということだろうか。

ともかく、IT市場やシステム開発プラットフォーム市場におけるOSS率が徐々に高まっているのは事実である。米Gartnerによると、2011年までに、業務アプリケーションの売り上げの10%ぐらいが、ユーザ企業によるOSSに対する支出に置き換わる」との見方もあるようだ。これを多いと見るか少ないと見るかは自由だが、OSSという無償のプラットフォームのメリットをビジネスにどう生かしていくかが今後の鍵となりそうだ。

今後とも注目して行きたい。と同時に、クールなソースコードを1本でも書いてSourceForgeなどに提供してみたい。


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