ホテリエになりたかった頃

昨日のブログの続きではないが、そう言えば、私にもその昔、ホテルマン(ホテリエ)になりたい時期があった。特に、ベルボーイに憧れた。重労働な仕事なのに、制服をクールに着こなしてスマートに振舞う姿は、かっこよく見えた。また、テレビドラマの「ホテル(石ノ森章太郎氏原作)」の影響も大きい。演技がやや大げさで、ストーリーも単純だが、ほのぼのとした雰囲気と人間くさい部分が好きだった。再放送見たいなぁと思って調べたら、昨年にDVDボックスが発売されていたようだ。ちょっと値が張るので、ボーナスが出たら考えよう。

もし、私がホテリエになっていたら、今頃どんな人生を送っていただろう。幸せを感じながら仕事ができていたろうか?どうせ働くなら、ドラマ上ならプラトンホテル、リアルならやはりリッツ・カールトンだろう。人を喜ばせることが好きなので、状況に応じてビッグ・サプライズを次々に生み出す企画プランナーなどなどがよいかな。お金をそれ程かけずに、心を満たせるサービス。ちょっとしたさりげない演出の積み重ねが「ずっと・もっと」につながっていくんだろうな。

私の好きな言葉に「Carpe Diem(カーペ・ディエム)」という言葉がある。これは、私が大学時代に英文科の小野寺健教授に教わった言葉で、ラテン語だが英語に訳すと「Enjoy the Day!(その日その瞬間を楽しめ!)」となる。つまり、明日を思い煩うことなく、一日一日、一瞬一瞬、今この時を精一杯楽しむことができれば、それが明日・未来への幸せにつながる、という意味である。大切な人の旅立ちなどに、私がよく贈る言葉でもある。

そして、驚いたことに「リッツ・カールトン20の秘密」で、もう一人の著者であるリコ・ドゥブランクが詳しく解説してくれているのだ。この本を読んで感動した大きな理由の1つでもある。

私も、約20年前を思い出し、初心に戻って、心新たに日々を精一杯楽しみたい。自分の気持ちの持ち方次第で、日々の単調な暮らしの中でも幸せを感じることができるだろうし、それが、周りの人々をも幸せにすることができる魔法(ミスティーク)だと信じている。笑顔の人の周りには自然と人が集まってくるとも言うし。


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