アサーションによる自己カウンセリング

昨日、たまたま車で走行中にFMラジオにて「アサーション」という言葉を耳にした。
ちょっと気に止まったので、ここでも取り上げることにした。

アサーションとはコミュニケーション・スキルの1つであり、最近では企業や学校などさまざまな場面でアサーション・トレーニングが行われています」とのことだが、「アサーション(英語)」の直訳だと「主張・断言」など強い印象を与えてしまうため、日本語としてはあえて「(さわやかな)自己表現」と和訳しているとのこと。

一言で言うと「相手にも自分にもストレスや不快感を与えずに、きちんと自分の意思を相手に伝えること」のようだ。これを聞いて、まず最初に感じたことは、果たして日常生活においてそんなことができるのだろうか?ということだった。私の場合、基本的には「攻め主張(口調?)」なので、相手に相当のプレッシャーを掛けているに違いない。アサーションの場合は、主張が強すぎて相手が引いてしまってもダメ(相手がストレスを感じる)だし、弱すぎて明確に意図が伝わらなくてもダメ(自分にストレスが残る)ということらしい。

まずは、自分のコミュニケーションがどっちに偏っているかを診断する必要があるようだ。といっても、スナップショット的な診断だけで判断できるものではなく、時や場合や相手によっても違うだろうし、単に性格や癖といったものでは片付けられない。アサーションチェックシートなどが公開されているので、自己分析してみたい。

少し調べてみただけだが、こういったアサーション・トレーニングは小学校とかでも採用されているようで、やはり小さい頃から心の教育(道徳など)が必要なんだなと実感した。小さい頃から、自分を知り、相手を思いやって行動する訓練を積んでいけば、いじめ、差別、暴力などによる犯罪を抑止できるのではないかと思う。それだけでなく、相手の話すことをきちんと理解した上で、自分の言いたいことを的確に伝えられる人(つまり、コミュニケーション・スキルの高い人間)が増えることは、医療・看護・保育・教育などの現場やOne to Oneマーケティングなどビジネス・シーンにも良い影響を及ぼすだろう。まさに、マーケティングはコミュニケーションである(by ショーンさん)。

ストレスやうつに悩む大人は多い。大半の人は何かしら悩みを抱えている。私も、自己表現がうまく行かずに「伝わらない苦しみ」に苛まれることも多い。

ちなみに、アサーション・トレーニングはこんな方々におすすめ、とのこと。

1.現実の対人関係がギクシャクしていると感じている人
2.自己表現に恐れや不安を感じている人
3.言いたいことがうまく言えず困っている人
4.よりよい自己表現を通して人間関係をさらに向上させたいと思っている人

私は、3と4に該当しているかなぁ。
カウンセリングやアサーションの権威である日本女子大学人間社会学部教授の平木 典子先生のカウンセリングを一度受けてみたいものだ。

とにかく、今後家庭や職場を問わず、コミュニケーション・スキルは世の中を賢く生きる(いろんな人とうまく付き合っていく、仕事の生産性を高める、イノベーションを起こす...)のに必須の能力だと思うので、私にとってもアサーション・トレーニングは必要不可欠なものとなりそうだ。まさに「幸せを呼ぶための魔法のスキル」なのかも。