イチロー1500本安打に見る戦略と戦術

イチロー、メジャー通算1500本安打おめでとう!!

日々のたゆまぬ努力の賜物だろう。才能に驕らず、過去の実績に目もくれず、ストイックなまでに、1打席1打席、1球1球、一瞬一瞬を大切にする姿勢が、成し得た業だ。

きっと、イチロー自身が一番うれしいはずだ。自分の死に物狂いの努力は、他の誰でも無い自分が一番よく知っているし、自分の気持ちをきちんとコントロールできた成果だと言えるからだ。相手を観察する力、自分を分析する力、リカバリ能力、そして、何といっても愚直なまでに繰り返されるトレーニング。筋力を最適にアップして球を強く叩く練習やボールを見ずにキャッチする練習など、尋常ではない。これを、簡単にやってのける姿はとても美しい。

以前、とんねるずの「みなさんのおかげでした」の”食わず嫌い”のコーナーで、対戦相手の広末涼子?(だったと思う)の”食べ物を飲み込む時の喉の動き”で嫌いなものを言い当ててしまったのには大変驚かされた。

そして、数年前だったか「古畑任三郎」で犯人役を演じたときの演技力にも驚いた。何事にも手を抜かない姿は、カッコいい。特に、勝負事には爆発的な集中力をつぎ込む。カジノでポーカーやルーレットに興じる姿は無邪気だったが、勝負は決して譲らない。どんなことでも「勝ちにこだわる」。これぞ、まさに勝負師の極み。

イチローの夢は「50歳になっても現役でユニフォームを着て活躍していること」だそうだが、イチローなら本当に50歳まで現役で活躍できそうな気がする。「50歳で3割100安打10盗塁」イチローなら夢の数字では無い。そのために、日々体を鍛えて、限界ぎりぎりまでハードなトレーニングをこなしている(というか挑戦している)のだ。もちろん、やみくもに練習している訳ではなく、理論的に戦略を考え、科学的に戦術(トレーニングメニュー)を考え抜いた上で、ただただメニューを淡々とこなしているだけなのだ。だからこそ、本番できちんと結果が出せる。スランプに陥っても、早めにリカバリできる。

まさに「愚直な行動の積み重ねが、”感”の領域へと導いてくれる(by ショーンK)」

人並みの言葉しか出てこないが、「すごいよ、イチロー!ユンケル・パワーだね!!」。