花火大会に見る職人の業

今日は、毎年恒例の「第22回神奈川新聞花火大会(みなとみらい)」に家族4人で行ってきた。

今年は、何とか下界(臨港パーク付近)まで降りて見ることにした。山の上(家の方)から見るのとまた違って、臨場感が違う。”ドーン”という音が腹に響く感じが、とてもいい。子供たちも音を怖がることもなく、楽しんで観賞することができた。腹の底から夏を感じることができた。やっぱり、夏は花火だよね〜。

花火を見て、毎年思うことは、「職人(花火師)の業が光っているな」ということである。毎年、新作も加えていかなくてはならないだろうし、前年からの改良点もあるだろう。夏に向けて、1年がかりで準備&チャレンジするのは大変なことだと思う。

もちろん、準備の大半が、技術的な検証に費やされているとは思うが、実際には、花火当日のプロモーションというかストーリー作りが大変だと思う。もちろん、数箇所ある「見せ場」がもっとも華やかで、そこにどれだけの”火薬量”が費やせるかが大事なのはわかっているが、私はむしろ「見せ場への導線(ナビゲーション)」が一番大事だと思っている。何の前触れ・前振りも無く、いきなり見せ場を出しても唐突で不自然だし、それでは盛り上がらない。やはり、見せ場に至るまでのアプローチが重要だ。「起承転結」や「間」などを含めて、演出ができないと、目の肥えた見物客をうならせることはできない。

これがまさに、以前のBlogでも書いた、「スペック性能」ではなく「感覚性能」なのかもしれない。
そして、これまでの日々の努力と経験に裏打ちされた「感(肌で感じるもの)」。これも重要だと思う。

今回、果たして花火職人さん達の1年間の努力が報われただろうか?見物客だけではなく、職人さん達にもアンケートを取って”満足度調査”をしてみたくなった。