ExcelをWebへ

マイクロソフトExcelのヘビーユーザーは、日本に一体どのぐらいいるのだろう?

Excelヘビーユーザーとは、日常業務で計算式を組み込んで毎日ガンガン集計したり、多彩なグラフを多用したり、マクロやVBAを巧みに操るユーザーだろうか。ちなみに、私は、VBAやマクロを使うなら、ExcelよりもAccess派だ。しかし、周りは圧倒的にExcelユーザーが多いため、AccessVBAでデータを取り込んで、クエリを使い回してデータを加工・集計して最後にそれをExcelに吐き出すようにしている。それなら最初からExcelで作れば?との指摘もあり、最近ではExceにシフトしつつある。

さて、話を戻して、このようなExcelヘビーユーザーの内、どのくらいのユーザーが、ExcelがそのままWebに乗っかって使えたらいいなぁと思っているのだろう?

"Google Spread Sheet"も確かに便利だが、私が今日紹介したいのは、マイクロラボ社の「X'Cute」というExcel用Webアプリ開発ツールである。”「AccessOracleなどのデータベースとWebブラウザExcelで結び付けて、Webアプリケーションを構築する」それがX'Cuteだ。さらに、X'Cuteの最新版では、「Webブラウザ中でExcelそのものを動作させ、究極のリッチクライアントを実現(ExcelOpen機能)」した”とのこと。

うーん、私の職場でもExcelデータで対外的にやり取りして、バラバラにチェックや計算を行っていて効率が悪く煩雑なため、是非これ使ってみたい。他社製品で似たような「パクリもの」があるが、サンプルやチュートリアル、Q&A、掲示板などが豊富なので、断然X'Cuteの方が魅力がある。

そもそも、X'Cute開発のきっかけは、マイクロラボの宮森社長自らの苦い体験に基づくJust Idea!らしい。「お客様に“君の作ったソフトは使いづらい。Excelみたいに便利にならんのか”と叱られ、自尊心を傷付けられた。」とのこと。そこで、開発に向かうのだが、なかなかWeb環境に載せるのが難しかった。しかし、Excel2000が登場し、HTML形式でファイルが出力できるようになったので、一気に実現への道が拓かれたようだ。

X'Cuteは「プログラミングレスで究極のEUC(End User Computing)」と謳っているが、サンプルを見る限り、X'Cuteのお作法を覚えるのに相当時間が掛かりそうな気がした。

これから数ヶ月を掛けて、X'Cuteを使って、現在持っている膨大なExcelデータについて「読み込んでデータベースへ登録し、データを抽出し、加工・集計して、CSV形式でエクスポート」できるしくみを作ってみたい。夏休みの宿題レベルでできてしまえばよいのだが。

IT業界は、特に新しい技術が分進秒歩(秒進分歩?)でドンドン出てくるので、キャッチアップするのが大変だ。やはり、すぐに自分のパソコンに落として、「ガンガン使い倒す」ぐらいじゃないと身にならない。何でも「自分の目で見て、触ってみて、繰り返して体に覚えさせる」こと。これが基本なんだなぁ、とつくづく思った。

「五感を駆使して継続して体に刻み込む。それが第六感につながって行く。」そんな気持ちを起こさせてくれそうな「X'Cute君」でした。詳しくは、こちら