離岸流には抗わないこと

いよいよ明日から夏休みに入る。うれしい反面、やりたい事ができそうでできないことが予測される。

夏休みといえば、毎年水の事故が絶えない。水難事故の原因の1つとされるのが「離岸流」だ。

離岸流とは、

■ 波(寄せて引く波:振動流)によって生じる流れ
■ 岸から沖方向への強い流れ
・寄せて引く波(振動流)を平均すると沖向きの流れになる.
(一方向流ではない)

らしい。

さらに、2つの定義が続く。

離岸流は『海岸付近の水中にいる人間を一気に沖に連れ去る流れ』として、その存在をよく知られています。また、サーファーたちにもその存在は知られており、沖に楽に出るための流れとして逆にうまく利用したりしてもいます。

離岸流は「潮汐」によって生じる流れではなく、「波浪」によって生じる流れ『海浜流』の一種である。よって、離岸流は波浪の状態に強く影響を受けます。つまり、同じ場所でも昨日は発生していなかったのに、今日は発生している、 ということもありえるのです。よって海に入るときは、その場所で離岸流が発生しているかどうかを常に見極める ことがとても大切なのです。

そして、もし離岸流に巻き込まれたら、

まず落ち着くこと。パニックに陥るのが一番危険です。
そして次のどちらかを実行してください。

1.横(沿岸)方向に泳ぎ離岸流からはずれる。
(決して流れに逆らって岸方向に泳がない)

2.離岸流頭まで流れに身を任かす。
流れを感じなくなったら岸に向かって泳ぐ

とのことだが、どこまで体が反応するだろうか?私は、すぐにパニックに陥って、流れに逆らって(抗って)岸へと向かいそうだ。

つまり、心得としては、抗わずに流れに乗る(相手の力を利用する)か・うまくかわす(急がば回れ)か、だ。

何か新しい提案をしたり、行動を起こしたりすると、必ず反対者(つまり抵抗勢力)が出てくる。抵抗勢力は、まさに「離岸流」だと言える。一々反論していたら自分が潰れてしまうし、放っておいたらどこまでも流されてしまう。自分(哲学やポリシー)を残しつつ、相手の出方を見て、今回乗るか・避けるかを決める。決して、そこで自分の考えややり方を押し付けてはいけない。

今日たまたま、仲良しのベンチャー社長と話をする機会があり、以下の言葉を頂戴した。

「敵千人、味方千人」という言葉があります。

なにか大きな仕事をしようとすれば、

必ず抵抗する敵が現れてきます。

敵を恐れたら仕事はできません。

目指した仕事をするためには「抵抗勢力」が必要なのです。

(今泉正顕監修 『ひと味ちがう日本百名言』 ごま書房 より抜粋)

最近の私の愚痴を見返すと、抵抗勢力に阻まれているケースが多いので、これらとどう付き合っていくかが大事だと思っている。これからは、自己主張ばかりを声高に叫ぶのではなく、信念は曲げずに、見方を変えたり、見るレイヤーや座標軸を変えて、見直し、再提案してみたい。

つまり、「ささやいてみる」「柔よく剛を制す」マインドだ。