結局は見えるものを作って魅せることなんだな

モノづくりには、設計が付きものだ。

そして、実際にモノを見ないと、完成形がイメージできない人々が増えている。もちろん、Web2.0時代の世の中(どんな世の中じゃい)にあっては、それも至って自然なのだが、「始めにモノありき」ではなく、もう少しドキュメントベースでイメージして行こうよ、というのが私の持論だ。

設計なくして、モノは作れない。「自作自演」や「自画自賛」なら話は別だが、クライアントやユーザーと仕様を詰めながら、プロトタイプ(試作品)を作って、それを見ながら修正点を洗い出して行く。そして、それを繰り返すうちに段々とブラッシュアップされて、提供品が出来上がる。そのために必要なのが、要件定義であり、基本設計なのである。設計書を作ってもまともに読んでもらえず(つまり意見は出ず)、結局は実際にできたものに対して、あーだこうだと文句を言うのである。これは悪い癖だと思う。

もちろん、パッケージをそのまま導入してOKという場合は、その必要もないが、それにしても、きちんとRFP(Request for proposal:要求仕様書)を書いて、それに対する提案書をもらって比較評価を行う。そして、実際にパッケージを触ってみて、運用イメージを掴む必要性が高くなっている。

しかしながら、現実は厳しく、まずはプロトタイプを見て皆で叩くことが先決となっている。

最近の「見える化」時代に強く思うのは、セルフ・ブランディング(パーソナル・ブランディング)が非常に重要であるということだ。つまり、自分や自分のやっていることをいかに見え易くするか。声高に叫ばなくても、気づいてもらえるか。クライアントやユーザーが何かビジネスアイデアを思いついたときに、真っ先に自分のことを頭に思い浮かべてもらえるか。

それには、以下の要素が必要なのだと思う。

  • シンプルさとわかり易さ
  • 心に残るフレーズや言葉
  • ブレないスタイルやポリシー
  • 着想が斬新で核心的で革新的
  • 諦めずに継続していくこと
  • 絶えず成長できていること

何だかまとまりが悪いが、結論としては、見えるものをある程度こちらで想定して試作し、それを見せながら、どんどんブラッシュアップしていければと思う。こちらも、その技術が試されようとしている所です。