WBS2.0 on 2007.8.30

本日「WBS2.0 feat.エル・カミノ・リアル」に参加した。

メインゲストは、エル・カミノ・リアルの木寺社長。
私は、半年ぐらい前からエル・カミノ・リアル社のRSSリーダーEC Real」のケータイ版とPC版の両方を使っている。というのも、ケータイでもPCでも同じインタフェースなので、使いやすくて見やすいし、データも連動しているからだ。

この人はどこか面白い。若い頃はビジュアル系ロックバンドのボーカルをやっていて、19歳でバイト先の店長を任されてから経営というものを学び、気づいたら起業していたという経歴の持ち主。何でも自分でやらざるを得ない環境にいたことから、起業して自分で何もかもやらなくてはならないことに全く違和感がなかったという。

いくつかの会社経営を経て、いつの頃からかIT企業を立ち上げ、気づくとバリバリの”Java使い”になっていた。そして、RSSフィードと出会い、その可能性に興味を抱き、「EC Real」が生まれる。でも、EC Realは、AJAX(Java)ではなく、FLASHで実装されているのだ。一方、小川浩さんの「Modiphi」はAJAXで実装されているとのこと。EC Real(FLASH) vs Modiphi(AJAX)の対決は面白い。まあ、対決というか、実際はコラボレーション路線なのだが。

EC RealがFLASHを選んだ主な理由は、画像がどの携帯キャリアでもどの機種でも同じように表示できること。画面サイズがばらばらでもちゃんと拡大縮小してくれる。AJAXでは画像が崩れるケースが多い、とのこと。一方、Modiphiは、最大の売りである「スクロールさせない(ページ遷移させない)」を実現する手段としては、AJAXが一番適しているし、Googleでも使っているし、一番流行っている技術を使いたかった、とのこと。

さすが、両氏とも”適材適所”と”戦略的な基準”で技術を選定しているなと感じた。どのシステムでも共通すると思うが、やはり技術の採用は担当者やメーカの好き嫌いや実績だけではダメなのだ、と痛感した。

「EC Real」ユーザーの中に1人超ヘビーユーザーがいて、一月あたり約1万5千回もアクセスしているらしい。対象のターゲットサイトは、アイドルのポータルサイトらしく、有名でないアイドルも多数含まれているサイトらしい。それにしても、月1万5千回とすると、日500回、時31回(起きている時間が日16時間として)、つまり2分に1回はアクセスしているということになる。もう、携帯を手に持ちながら生活しているとしか思えない。まさに一種の依存症だ。

私は、そこまでRSS依存症にはなっていないが、情報収集家としては、1時間に1回ぐらいは受信して、更新情報をいち早く入手したいものだ。

木寺社長は、非常に研究熱心で、コアとなるアイデアをコピー用紙に書き出し、常に携帯している。いつでもビジネスモデルに落とし込めるように万全の準備をしているのだ。この真摯な姿勢は大変参考になる。良いと思う部分はどんどん真似して行きたい。これこそ、まさに”パクリとインスパイア”だ。