一緒にお酒を飲みたい上司って?

今日は台風9号の影響でいつもより早く帰宅した。現在、雨風がもの凄く、出窓から雨が吹き込んできそうな勢いだ。これからが台風本番だ。明日の朝までには去ってくれるのだろうか。それにしても、今晩はいつもよりゆっくりと子供たちと触れ合うことができて、早帰りも悪くない(というかできるだけ早く帰ろう)という気持ちになった。

Yahoo!ニュースでたまたま以下の記事を発見した。

キリンホールディングスが6日発表した「会社の人とのお酒の飲み方」アンケートの結果によると、「一緒にお酒を飲みたい上司」は男性が所ジョージさんで04年の調査開始以来初めての1位、女性は黒木瞳さんが4年連続のトップだった。また「飲みたい部下」では、男性が妻夫木聡さん、女性は長澤まさみさんがそれぞれ初の1位になった。

「調査は20歳以上の男女を対象に実施し、9140人から回答を得た。」とのことだが、同社は、「明るい上司とわいわい飲みたいとの意識が高まっている」と分析しているようだ。

黒木さんと飲みたい部下の旬な2人はよくわかるが、所さんは正直意外だった。なぜなら、今まで一度も所さんを”会社の上司”という感覚で捉えた事はなかったからだ。昨年1位の明石家さんまさんなら合点が行くが。

私は所さんが人間として大好きである。というか、大変尊敬している。ともかく話が面白いし、知識も豊富だし、自然体で力が入っていないのがいい。いい加減そうに見えて、実はちゃんと考えているし、好き嫌いやポリシーがはっきりしている。いつ見てもブレがない。

それだけに、所さんには、制約が多くストレスフルなサラリーマンは似合わない。拳を握り締めて、額に汗してリーダーシップを発揮するギラギラの上司は似合わないのだ。私は所さんには「好きなものを追い求める自由人」という表現がぴったりだと思っている。昔から、車のコレクターとしては有名だし、様々なお気に入りグッズの収集家でもある。最近では、沖縄の大自然に広大な別荘地を購入し、悠々自適な生活を送っている。

所さんと良く比較される「さんま」や「たけし」は確かに面白くて楽しいが、公私のギャップがありそうだし、どこか落ち着かない感じが強い。それに比べて、所さんは公私ともいつも同じスタンスだし、一緒にいて気が楽になるのである。つまり、ある意味”癒し系”だと言える。そんなところが、「一緒にお酒を飲みたい上司No.1」に選ばれた理由なのかもしれない。今上司に必要とされる素養は、強いリーダシップと部下を癒せる力なのかな。仕事ではガーッと引っ張って、飲み会ではバカ話で盛り上げるか、部下の悩みをじっくり聞いてアドバイスする。

私の周りには、優秀で尊敬できる人はたくさんいる。しかし、一緒にお酒を飲みたくなる上司は少ない。なぜか?それは、自分をさらけ出せる人が少ないということだろう。まあ、積極的にいろんな人たちと飲みに行く努力をしていない自分も悪いのだが。

私が一緒にお酒を飲みたくなる上司は、8/26のBlog「2007-08-26 今一番ほしいものって?」でも書いた通り、あくまで「尊敬できて何でも相談できる自分のよき理解者(=共感者)」なのだ。

世の中、なかなかそんな人は現れないのだが、逆に、私がそのような上司になれるよう努力して行きたいと心から思った。でも、変に力を入れるのではなく、所さんのように常に自然体(ニュートラル)でいられたら、自分の気持ちの切り替え(ギアチェンジ)もうまく行くんだろうな。