MakeIT21 on 2007.9.29

本日のMakeIT21は「3ヶ月に1度の株・経済の講義」の回だった。
ゲストはお馴染みファンドアナリスト、インフォストックスドットコムの鈴木一之氏。

相変わらず、株の話はあまり興味がないが、政権交代・異常気象・サブプライム(住宅バブル)などの株価への影響などがわかりやすく紹介された。

最近の注目銘柄などは興味がないのだが、銘柄を絞り込むには「PBR」と「ROI」の見極めがポイントらしい。ということで、この2つの言葉の意味を調べてみた。

まずは、PBRから。

PBR(Price Book-value Ratio):株価純資産倍率=株価÷1株当りの純資産
PBRは、当該企業について市場が評価した値段(時価総額)が、会計上の解散価値(株主資本)の何倍であるかを表す指標であり、株価を一株当たり純資産(株主資本)で割ることで算出できる。

「1株当りの純資産」とは、「解散価値」と言って、「会社が解散したら株主に戻ってくるべき1株当たりの金額」のこと。この「解散価値」に比べて、株価がどこまで買われているかを見ることによって割安・割高の判断をする。この数値が大きいほど、解散価値に比べて高い値段がつけられてることになる

次に、ROI。

ROI (Return On Investment):アールオーアイ / ロイ / 投資利益率 / 投資収益率 / 投資回収率 =利益÷投資×100 もしくは =(経常利益+支払利息)÷(借入金+社債発行額+株主資本)×100
投下した資本がどれだけの利益を生んでいるのかを測る際に使われる基本的な指標。企業の収益力や事業における投下資本の運用効率を示す。ROIが大きいほど収益性に優れた投資案件ということになる。
ROIの基本形は単純であるため種々のバリエーションがあり、キャッシュフローをベースにして事業部門や個別のプロ
ジェクト、個別の商品における投資対効果の評価にも利用される。特に近年、企業のIT投資に関する投資対効果を測定することが求められるようになっていることから、IT投資に関するROI(IT-ROI)を導き出すニーズも強まっている。

特に最近では、経営層にとっては、IT投資の妥当性とその効果を把握することが重要になってきている。ITについては、初期コストだけでなく、年間利用ライセンス費や保守費などのランニングコストも含めたトータルコスト(TCO)で判断する必要がある。

鈴木一之氏によると、PBRとROIは二律背反の指標であるから、どちらかが高ければよい、とのこと。

私も、起業などと叫ぶ前にこの辺りを勉強しておかないとまずいな。


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●おまけ(ショーンズコンサルティング

クライアントは、26歳男性、世田谷区、商品企画のコンサルティングを担当、相談内容は「集客を成功させるには?」。

世の中にはコンサルタントが実に多い。コンサル=業務委託ではない。例えば、咳き込んでいる人を見て、咳止め薬をあげている人はコンサルタントではない。問題や課題の本質を捉える人、問題の解決者がコンサルタント、事業ポートフォリオ、経営戦略、事業計画がどうなっているか?をきちんと見極めることが大切とのこと。

そして、集客するには?との問いには、以下の3つのいずれか(もしくは全て)を実践してみること。

  1. ブログで自分のコンサル理念や手法などを発表する
  2. 今の仕事で実績を出して紹介してもらう
  3. 他の領域のコンサルと組んでクライアントの所へ行く

なるほど、まずは自分の経営理念やビジネスモデルをできる限りわかりやすくして可視化する。そして、外部の誰かに認めてもらう。そして、背伸びしないこと。私は、3つとも必要だと思っている。