英語力を身に付けるには・・・

今日仕事が終わってから、ちょっとした英語セミナーに参加した。

これは凄いセミナーだった。今まで味わったことの無い衝撃を受けた。目から鱗、感激、感動、自分の不甲斐なさによる落胆、そして奮起・・・とセミナーの間中めまぐるしく気持ちが帰去来した。

私は、今まで一度も英会話学校というものには通ったことがないので、英会話事情はよくわからないが、このセミナーは単に英語を教えるのではなく、「なぜ日本人はどの国民よりも英語をよく勉強し単語もよく知っているはずなのになぜ英語ができるようにならないのか?」を様々な角度から分析して、原因を明らかにして行く。

原因は実に様々だが、大きく以下の通り。

  • 単語は知っていてもボキャブラリー(語彙)が貧困
  • 反応が遅い
  • 数字に弱い
  • 声が小さい
  • やたら感動したり頷いたりし過ぎ
  • 「つまりこういうことですね?」と言い替えられない(意訳できない)
  • 自分で考える習慣がない
  • コミュニケーション能力が低い

...と見て行くと、どれもこれも納得の行くものばかり(それこそ、「やたら感動して頷いて」しまった)。とどのつまりは、英語の問題ではなく「日本語の問題じゃん!」ということになる。

要は、何かを見たり、聞いたりしたときに、瞬間的に思いつくワードやフレーズがあまりに少ないのだ。本当は知っている言葉やフレーズがパッと出てこないのである。これは、スループット(表現帯域)が狭いのが原因らしい。つまり、この帯域を広げることが解決への最大のキーポイントである、とのこと。

そのためには、「教材の英語を声を出してできるだけ早く読む」「見た文章(日本語)を英語に置き換えて読む→早く、止まらず、最後まで」などの訓練が必要だ。これはセミナー内でもやってみたが、とても難しくてキツい。あまりの出来なさにストレスが溜まる。羞恥心どころではない。

2時間のセミナーだったが、講師も生徒も熱心だったあまり、気づいたら予定終了時間を1時間以上もオーバーしていた。おかげで、家に着いたのが、午前様間近だった。

帰りの電車の中で、たまたま手元にあった英語の本を使って、速音読を試してみた。もちろん、スラスラは読めないが、「早く・止まらず・最後まで」を念頭に入れて、繰り返しごにゅごにょ口に出していたら、少しリズム感がつかめてきたように感じた。錯覚かもしれないが、ちょっと続けてみたいと思った。毎日5分でも10分でもいいから、とにかく習慣付けをしたい。

今までは英語というと無意識に避けていた(体が拒否反応を示した)が、これからは自分からどんどん貪欲に英語に挑んで行きたいと思う。

最後に、なぜこのセミナーを受けようと思ったのか???それは、講師が我らがショーンKさんだったからだ。別の講師だったらきっと受けていないと思う。彼は、もちろん英語は最高にうまいが、それだけではなく、日本人の英語を何とかしてあげたい、ビジネスに必要とされる英語は難しくないからトレーニングしようよ、という気持ちが随所に見て取れた。

ともかく、「いい話を聞いたな〜」で終わらせないように、日々実践したい。もういい歳だし「今が最後のチャンス」と思って、頑張りたい。