影響力のある人との付き合い方〜懐に入るために

正のエネルギーを持っている人、周囲に良い影響力を与える人、一人でも多くの人の役に立ちたいという熱い想いのある人、というのは、どこか共通点がある。

例えば、私の場合は、「小川浩」「ショーンK」「松岡正剛」といった”もの凄くパワーを感じる人々”が身近にいる。確かに、距離的には近くにいる機会が多少はある。しかし、精神的にはまだまだ雲の上の存在だ。

彼らの思考、発言内容、行動特性など共通項を挙げればキリが無いので、いまさらここで書き連ねることはしない。一つだけ挙げるとすれば、「インプットと同時にアウトプットさせることのできる自分の強力な”型”を持っており、それを耐えずブラッシュアップしていること」だろうか。

それよりも、最近、私が彼らの性質で特に注目している点や気になっている点がある。それは「雑音には耳を貸さない」「個人的なメールには返信をしない」「プライベートを明かさない」「簡単には懐に立ち入らせない」という点だ。

もちろん、ビジネス上、収益面やライセンス的なこともあるので、自分の技術やノウハウを安売りする訳には行かないとは思うが、自分のところに次々に集まってくる(寄って来る)人、一人一人に懇切丁寧に対応している時間がないというのが最大の理由だろう。

彼らは常に忙しい。秒単位に動いていると言っても過言では無いだろう。マーケットを先読みし、どうすれば、モノやコトが売れるか、どうしたらサービスが理解され一人でも多くの人に使ってもらえるか、を日々考えている。余計なものは出来るだけ排除したいと思うのは至って自然だ。

さて、ここからが本題だが「どうしたら彼らの懐(半径5m以内)に入れるか?」。つまり、彼らと”親しいお友達”になるにはどうしたらよいのだろうか?

  • 彼らの目に止まるフレーズや言葉を使って、簡潔明瞭に自分の存在をアピールする。 →ブログのコメント欄やメッセージ欄を使う...
  • 自分の頑張っている姿を第三者からアピールしてもらう →ブログで活動報告する、雑誌に記事を投稿する、本を出す...等
  • 彼らが主催するイベントに参加し、周囲から固める →彼らに直接働きかけるというより、共催企業などへ働きかける
  • 彼らに直接ビジネスアイデアをぶつけてみる →個人的にではなく、マネージャーや企画会社を通じて
  • お金を少し払って講演会やコンサルをお願いする →企画書を作る

パッと思い付くのは、こんなところだろうか。

ご法度なのは、当たり前のことだが、決して「追っかけ」、「パパラッチ」、「ストーカー」、「狂信者」と化してはならない、ということだ。要は、彼らの言う事を忠実に守ることが重要なことではないのだ。彼らは、宗教の教祖様ではないのだから。彼らに頼ってばかりいては成長が無い。彼らからパワー(インセンティブ)と成長(成功)へのヒントをもらって、「模倣から入り、それを破り、自分の型を構築すること」と「継続して自分で考え・行動すること」こそが重要なのだ。

「背中を見て盗む」とか「一を聞いて十を知る」というやり方は少々古臭いのかもしれないが、一から十まで教えてもらって成長するのでは幼児と一緒だ。少なくとも「最後の1マイル」は自分の足で走らないといけない。日本の古い慣わしから「教わり方を学ぶ」のも悪くない。結果、それが影響力のある人とお友達になる近道だと私は思っている。