MakeIT21 on 2007.12.1

今回のゲストは、「ビジネスマンのための発見力養成講座」の著者でコンサルタント小宮一慶(こみや・かずよし)氏。テーマは「気づいた人が成功する」。

われわれは普段いろいろなものを見逃している。例えば以下の3点。

1.ローソンという文字の下には何がある?
→ミルクタンクの絵、その下に「ステーション」という文字がある、看板の形も変わっている

2.電車が左側通行だが、運転席はどっち?
→左が多い(看板が見やすい)。ホームも左が多い(安全を確認しやすい)。

3.新聞の版のうち1版目はどこにある?14版は何面にある?
→1面が14版、1版は夕刊の中にある。

これらは、決して雑学やトリビアではなく、ビジネスアイデアにつながる発見力とのこと。
それ以外にも、「セブンイレブンの最後のnの字が小文字である」ことなども知らなかった。

世の中、表面的な要素(つかみ)ばかりに気が行っていて、裏の意図などを知ろうとしない人が多いらしい。私もその一人なんだろう。ニュースやマスコミに踊らされすぎている。情報をインプットして整理することで精一杯で、その裏側を調べてみようなんて気力も湧かない。いかんいかん(イカン遺憾)。

発見力は鍛えようと思わないと身に付かない。語学と同様、勉強し続けないと覚えられないもの。まず、自分が「見えてない」と思わないとダメ。「見えているものしかない」と思うのはダメ。深いものを見ようとする努力をすべし。

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●それでは、発見力の鍛え方とはいかに???
起業家は発見力が高い人が多い。チャンスは用意していないものにしか与えられない。しかしコツはある。

①まずは関心を持つこと(好き→関心)
→ 自分の仕事にも深い関心を持つこと

②疑問を持って、仮説を立てるコト
→ 何のために?どうしてそうなっているの?それがお客様の為になるか?
(★ポイントを絞って見ること)

例1)新幹線の切符(2枚のケース)
乗車券と特急券どっちが先に出てくる?
特急券の方が先(上)に出てきたほうがお客様本意
→ 何号車の何番と書かれているから

例2)ホテルの朝食、サラダバーのプチトマトからみえてくるもの
へたをとっているかどうか?
→ 高級ホテルかどうかがわかる

③それを調べて見る(検証)、行動力

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●そして、発見力の仕事への影響は?

”つかみとふかみ”

世の中には表面的な情報が多い。それも大事だが、経営層に近づけば深みを持たないと存在意義がない。

例)看板がある
→形、色、文字、...を観察する
→なぜそうなっているんだろう?と自分で仮説を立てる
→検証する
→連想、妄想する

関心の引き出しをたくさん持って、思考力を高めること。

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●明日からどうする?

例)机の上を片付けるコト
→ 半分だけでよい
→ あとの半分が片付いていないことがわかる
→ 机に傷かあることにきづく
→ 机の周りが片付いていないことにきづく

つまり、一部にフォーカスして、そこを変えて見ると、違うことが見えてくる。

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●最後にメッセージ
・向上心を持つこと
・現状に満足しない
自己実現→「なれる最高の自分」を描く(「なりたい最高の自分」ではなく)
・思い込みはダメ、素直になって見てみる

なるほど、当たり前のことでも、なかなかできないことが多い。

「見たもの・聞いたもの」を何でも鵜呑みにせずに、「本当にそうか?」「なぜそうなっているのか?」など突っ込みを入れながら情報をインプット&整理してみるのもいいかもと思った。

また、先日のBlogでも書いた「レバレッジリーディング」のように、疑問に思ったことを本や新聞、雑誌などにメモを書いたり、メモ帳に書き取ったりして、後で調べるクセを付けようかな。

すべてビジネス視点で見てみるのも悪くなさそうだ。「私ならこうするのに」とか「こうすればお金になるな」とか。ともかく、「すべてのモノやコトには、作り手側の意図があってそうなっている」と思って掛かったほうがよさそうだ。

まずは「自分は見えていない・気づいていないことがたくさんある」という自己認識から始めたい。