今年最後のWBS2.0 Vol.23 に参加してきました。

今年最後のWBS2.0のゲストは、きざしカンパニーの稲垣陽一専務だった。

私にとっては、今年1月から12回連続の出席となる。
1年間、小川浩氏を追いかけてきて、そこからいろいろな人と知り合い、具体的に話もして、多大なる影響も受けた。そこから見えてきたものは???

まずは、小川氏からMODIPHIの最新サービス(2点)についての紹介があった。

1つは、個人ユーザ向けの「MODIPHI DJ」

RSSのフィードをベースとした情報共有サービス「MODIPHI(モディファイ)」において、他人に勧めたいRSSフィードとユーザー自身が作成したRSSフィードを公開できるサービス。

もう1つは、法人向けの「MODIPHI Reader Platform(モディファイ・リーダー・プラットフォーム。以下MRP)」

MRPとは、企業ユーザーが自社サイトの中にフィードリーダー機能を組み込むためのエンジンです。企業ユーザーは、自社が発行している、もしくは外部のRSSフィードの中から任意のフィードを収集し、自社ブランドでのフィードリーダーとして消費者向けに公開できます。 企業ユーザーは自社サイト内にHTMLページを一枚用意するだけで、MRPを利用することが可能です。

次々と機能を追加し、新化し続ける「MODIPHI」。5月に初期バージョンを発表して、半年でここまで機能アップするとは、正直驚いている。小川氏の尽きることのないクリエイティブな発想や視点とそれを素早く実装できるテクノロジー部隊とのコラボレーションの為せる業だ。いよいよ、海賊船「MODIPHI丸」の船出は近いのでは、と感じた。

メインゲストの「きざしカンパニー」の稲垣さんからは、自社最大のサービス「kizasi.jp」や「マニア指向ランキング」、「スゴ馬」、「MyBoo(β版)」などの各種サービスについての紹介があった。

kizasi.jp」は、24時間以内にブログなどで語られた話題のランク付けをするサービス。タグではなく、独自の解析ロジックで抽出したワードのランキングである。言葉、時間、人を軸にして、頻度分析や色調分析を行って、周辺成分の抽出を行う。「今このとき」や「時間の推移」から情報を「サマり」、「次に来るもの=兆し」を導き出す。大変興味深く面白い視点なので、その解析ロジックを見てみたくなった。もちろん企業秘密だから見せてはもらえないだろう。

きざしカンパニーは、前身であるCACの「共起文脈解析(コンテキスト解析)エンジン」がベースとなって立ち上がった会社である。真鍋かおりの「メガネっ子現象」に着目し、ブログの「日付情報を持つテキスト情報」にフォーカスしてビジネスモデルを構築した。

小川氏も指摘していたが、「スプログ(スパム業者がブログ界から利益を得るために使う最新の方法)の脅威にさらされるブログスフィアから、どうやって重要な情報や、ネット上の新たな動きの”兆し”をとらえるのか。」がこれからの課題だろう。きっと、これからもスプログやお金をもらって商品紹介するブログ、やらせブログなどはなくならないだろうから、これらを区別できる手法が必要になってくると思われる。

それにしても、稲垣さんが、10年ほど前にスタンフォード大でGoogle創設者のラリーページと同じ研究室にいて、ラリーにPCをセットアップしてもらったと聞いて驚いた。稲垣さん曰く「当時はここまで成功する人間だとは思っていなかった」とのこと。

大成功者も元はただの1人の人間なのだ。良い人に巡り合えるか、チャンスをつかめるかどうかはすべて自分の意志や指向の先にある。「幸せや成功の素は、いつも自分のそばにある」ということを実感した夜だった。

小川さん、1年間ありがとう!そして、来年も引き続きよろしく!!