INFOSTA新春セミナーに参加してきました。

本日、ISIS編集学校の大川氏(頭取)によるセミナーを受ける機会に恵まれた。セミナーといっても、講義ではなく、ワークショップ。

ズバリ「情報編集力講座 − アタマに汗をかく! 編集ワークショップ体験セミナー − 」だった。情報科学技術協会(INFOSTA)の会員限定・新春セミナーだ。私はINFOSTAの個人会員(年会費1万円)でもある。

今更体験セミナーを受ける必要もなかったが、その後新年会に参加することになっていたことと、大川頭取直伝のワークショップを体験してみたいという思いから、参加した。結果は、別の角度からもう一度”門前指南”を受けたような感じで新鮮だった。

半分以上は門前指南で受けた内容と被ってましたが、違うお題もあって、一番印象的だったのは「20Q」でした。みなさまは既にご存知だと思いますが、好きなものなどを思い浮かべ、「ソレハイキモノ?」「ソレハタノシイモノデスカ」といった質問に「はい」「いいえ」「わからない」「ときどき」の4種類の答えを選んでいくと思い浮かべたものを当てられるというもので、バンダイのゲームにもなっている。

これを2人組になって、質問者&回答者を相互にやったのですが、質問のコツがなかなか掴めず、途中考え込んでしまったりして、あっという間に20問が終わってしまって、言い当てることができなかった。

私は、すっかり相手にペースを狂わされてしまった。相手の思い浮かべたものは「ピンクの蛍光ペン」だったのだが、私の問いに、
「Q.それは赤いですか?」→(考え込んで)「ハイ、あっイイエ」
「Q.それは丸いものですか?」→(考え込んで)「ウーン、トキドキ」
...といった感じで、すっかり混乱してしまいました。

本当は、5分ぐらいで、テンポ良くポンポン質問を出して言い当てを行うようだ。

コツは「それは生き物ですか?」とか「それは植物ですか?」といった「明確な分岐」で絞り込んで行くことらしいです。逆にダメな質問は、「それはショッピングセンターにありますか?」とか「それはこの部屋にありますか?」といった「ある・なし」が不明確で「わからない」「ときどき」といった回答をせざるを得ない質問だそうだ。このような質問は、”ムダ質問”と呼ばれており、質問の浪費になる。やってみると、結構面白い。

セミナーの最後で、大川頭取は「”結果”だけに目を奪われるのではなく、仕事や日常生活の中のいろいろな”手続き”の中に編集術・編集力を活かして行ってほしい」と力説されていた。

ワークショップの後の新年会では、大川頭取とも少しだけ話をすることができた。”「守」にももう少し顔を出してください”とお願いしたところ、”最近は「破」や他のコースにも1度しか登場しません。数年前までは、お稽古の企画や事務を全部自分たちでやっていたのですが、最近では師範・師範代やスタッフが充実して来たので、奥に引っ込んでいます。”と笑顔で応えられていた。編集力の輪もしくは編集山の裾野が着実に広がっている証拠だろう。

また、数年前に「守」と「破」を卒門された学衆の方もいて、「破」の魅力と大変さを聞いた。
魅力としては「自分の知らない自分がドンドン出てくる」という点を強調されていた。一方で「興味本位で飛び込むと火傷をする」「文章を書くお題が多いので、回答に時間がかかる」といった厳しい話もあった。まあ、「守」で面白いと感じたならやって見るべし!との結論だった。

さあ、「守」ももうすぐ終わりだし、どうする俺???まだ検討中だが、「離」に行きたいなら絶対にくぐらなくてはならない登竜門。うーん。悩むところだ。学費の面もあるし、時間的余裕も無いし。でも、やってみたい。せっかくの勢いを崩したく無い気もする。

と考えている矢先に、今日ISIS編集学校から「破」の案内が着た。何ともタイムリーなこと。愛情溢れる温かい指南の一方で、考え尽くされたフォローアップとワークフロー、そしてビジネスモデルは心憎いまでに”抜け目が無い”。これも編集工学研究所のもう1つの顔なのだろう。

しかし、それに十分応えてくれるだけの価値のある学校だと思っている。仲間とワイワイ楽しく、時には厳しく、自分のペースでお稽古ができるのは魅力だ。何より、好きなことを言い合って共感し、「自分の成長を実感できる場」があるということは素敵なことだ。

習い事には三日坊主の私がここまで続いていることが何よりの証拠だろう。