対極の自分を演出する

しかし、最近どこもかしこもコミュニケーション不足というか、不親切というか、自分のことで一杯一杯な人達が多いように思う。

自分にゆとりがなければ、周りに説明する時間もないし、身も心も狭くなる。みんな自分はかわいいものだ。自分を正当化するために、すぐに他人のせいにしてしまいがちだ。

  • 「自分が幸せじゃないと、人にもやさしくなれない」

そして、無視、喧嘩、いじめ、手柄の取り合いなどの軋轢が生まれる。

  • 「みんな、意固地にならずに、もっと仲良くしようよ!」

また、マネージャ自らが作業をしてしまっているケースも多い。ベンチャーならいざ知らず、大組織のマネージャがコレだから困る。マネージャならどっしり座って指示を出せ、動かなかったらドライブしろ、職場環境や雰囲気を作れ、と言いたい。ともかく、いつまでも現場仕事が好きな管理職も多いのだ。

  • 「作業ではなく仕事をしろ!」は前職でも上司からよく言われた言葉である。

仕事とは、状況変化に応じて、何をしなくてはならないかを考え、周囲と共有し、プランニングし、どう見せていくかをデザインするコトかなと。

作業とは、ルーチンであり、決められたルールに則って、繰り返し淡々と進めるコトである。

つまり、仕事は「計画的で戦略的に行い、それを皆で共有するもの」で、作業は「考えなくてもマシンやマンパワーである程度進められる」こと。仕事は「概念的で抽象化されたもの」、作業は「実践的で具体化されたコト」。つまり、ワークフローを考えるのが仕事であり、ワークフローに沿って実践するのが作業である。

さて、今日のビジネス教訓は、かなり耳の痛いものであった。

【対極の自分を演出する】
キーワード:
成功者は、対極の自分を演出している。

解説:
傲慢な人は、謙虚さをもつと、
「あー、あんなに実力があるのに、謙虚なんだ」と人は魅了される。
謙虚な人は、傲慢になると、
「あー、あんなに繊細なのに、とがっているんだ」と人は魅了される。
一番、手に負えないのは、そもそも傲慢な人が傲慢になること。
繊細な人が、繊細になること。

<「仕事のヒント」神田昌典365日語録より>

うーん、私は「傲慢な人が傲慢に」かも知れない。直球でグイグイ押すのは得意だが、変化球や緩急を使ったり、引くのは苦手な方だ。

”私が私が”といつも出張っていくのではなく、「一歩引くところは引く」という姿勢が大事かなと。「どうだ、凄いだろう!」と自慢したくなるところをグッと抑えて、相手に譲ってみるとか自分からは何も言わないとか。

「対極の自分を演出」して、意図的にギャップを作って、アレッ?と思わせる。これは、強力なセルフブランディングになるかも知れない。

編集の世界で言えば、機能や特徴を捉えて、明vs暗・メリットvsデメリット・善vs悪など明確な対比を作る」ことで、より鮮やかにそれらの機能や特徴を印象付けること、かな。

これからは、「大胆かつ繊細に進める」、「仕事もできるが作業もできる」、「概念を語りつつも具体例を忘れない」、「いつも多くを語らず、たまに1つだけ言う」などなど、緩急を付けたり、押したり引いたりしながら、モノゴトを進めて行きたい。

うーん、大人の世界だな(って、いくつだよオレ)。