新人歓迎会に思う

今日は、夜に新人の歓迎会が行われた。

といっても、野郎(10人)ばかりのむさ苦しい飲み会だ。元々男性少ない職場なので、男だけでも結束しようとの意図があったらしい。「男祭り」と呼んでいる人もいたが、それは何かちょっと気持ち悪い気がした。

主役の新人は、中途採用で年は36歳。実は私の古くからの知り合いで、私の前職の後輩(M君)の後輩に当たる人物だ。

唐突だが、そのM君のお陰で、今自分はこの職場にいる。M君は、私より一足先にUターン転職して、いろいろと情報をくれた。何より魅力に感じたのは、「普通に仕事して帰宅してもナイター中継の開始に間に合いますよ!」と「ちょっとパソコンの使い方を教えてあげただけで豪く感謝されましたよ!」といった発言だった。

この発言だけ聞くと、そこにいる人達や仕事を馬鹿にしているように思えるが、前職での馬車馬のような悲惨な軟禁生活を考えると、「他人の芝生は青い」どころか「楽園」に思えた。

しかし、私の考えは甘かった。現職は、確かに拘束時間は短いが、仕事の幅や難易度は前職よりも広く深かった。制約が少ない分、自己管理をしっかりしていないと、収集がつかなくなって、とんでもないことになる。

M君の忠告に従い、日経新聞の日曜版を欠かさずに見て、今の仕事に転職した。まさに「マイ・ビッグバン」だった。今風に言うと「自分2.0」だろうか。ともかく、M君には感謝している。転職してよかったと思っている。素敵な人達との出会うことができたし、仕事の幅や深みも覚え、自分自身も成長を感じている。

さて、新人N君の話に戻るが、同業種からの2回目の転職なので、大ベテランなのだが、なんか初々しくて、10年前の自分とオーバーラップさせてしまった。歳は違うが、苦労してきたことは共感できるものがある。

もちろんM君の話で盛り上がったことは言うまでもない。M君にも頑張ってほしい。

今日の歓迎会は、この職場での10年間を振り返りつつも、今後はよりスピード感を持って、いろいろなことにチャレンジして行きたい、と思わせてくれた。何せ時間は限られているのだから、他人に振り回されずに、自分の人生を歩んで行きたい。スティージョブズの如く。

後悔のない航海(オヤジのダジャレ)をするために、海賊ジャックスパロウの如く、大きな志と視点で、自分の良心に忠実に、大海に船を漕ぎ出して行こう。もう迷いはないハズ。「不惑の40代」なのだから。