五輪閉幕

ついに五輪が閉幕した。

メダルの数や色はともかく、日本は頑張ったと思う。

北島康介選手や吉田沙保里選手の2連覇は、間違いなくスゴイ!の一言だが、その他にも感動したシーンや気になる選手はたくさんいた。

  • 柔道の谷亮子選手(失意の銅メダル、しかし同年代の主婦たちに勇気を与えたことと、現役続行&ロンドン五輪を目指すとの意気込みに感動)。
  • レスリングの伊調千春&馨姉妹(2人で歩んだ4年間、メダル獲得後の互いのコメントに感動、そして引退宣言)。
  • 男子400mリレーの朝原選手(36歳ベテラン選手の銅メダルを取ったときの歓喜の表情が印象的だった)。
  • 野球の上原選手(結果は残念だったが、上原選手の復活を予感させるストレートに感動)。

また、他の国の選手では、以下の3選手の活躍を称えたい。

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柔道では、男子60キロ級の決勝戦の崔敏浩選手(韓国)とルードヴィッヒ・ペイシャー(オーストリア)の試合が印象に残った。ペイシャーのイケメンぶりも然ることながら、崔選手はオール1本勝ちと小柄ながら力を持った選手だ。決勝戦も「もろ手刈り」の一本勝ちで、ペイシャーを破った。歓喜の涙は印象的だったが、対照的に敗れたペイシャーがすぐに相手を称えたのはとても爽やかだった。

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次に、女子棒高跳びエレーナ・イシンバエワ選手(ロシア)。5m05cmの世界新記録には驚いたが、普段の練習でも4m80cmが最高とのこと。練習と本番は違うようだ。本番のアドレナリンの分泌量は相当のようで、練習では絶対に出せないものらしい。練習では「基本的なことを繰り返すだけ。それが重要」と言い切っていた。日々の愚直な努力がいかに大切かを痛感した。

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あとは、最後の最後に男子マラソンで金メダルに輝いたサムエル・ワンジル選手(ケニア)。2時間6分32秒の五輪新記録で金メダルを獲得したのだが、日本記者のインタビューに流暢な日本語で答えるではありませんか。

実は、ワンジル選手は、以下のような経歴があったことを聞いて納得した。

02年に来日し宮城・仙台育英高に留学。全国高校駅伝などでエースとして活躍。卒業後、トヨタ自動車九州入り。バルセロナ五輪銀メダルの森下広一監督の指導を受ける。初マラソンの07年福岡国際で優勝。08年ロンドンで世界歴代5位の2時間5分24秒で2位。ハーフマラソンでは07年3月に58分33秒の世界新を樹立。163センチ、51キロ。21歳。(時事)

日本で学んだことは「我慢すること」だったようで、レース後に「今日は我慢できました。完ぺきです」と答えていたのが印象的だった。

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それにしても、開催国の中国パワーには終始圧倒された。スゴイのは、メダル獲得数だけではなく、開会式&閉会式の壮大さかな。

月並みだが、「感動をありがとう!」と言いたい。

また、4年後。次は、ロンドンか。私は、その頃何をやっているのだろう???

何をしているとしても、誇りと志を高く持って、ひたむきに努力していたいものだ。