MakeIt21ビジネスセミナーに参加してきました!
MakeIt21ビジネスセミナー(於.六本木ヒルズアカデミー)に参加してきた。
3月5日のセミナーに続き、2回目の参加となる。
前回(テーマ「仕事という病」、ゲスト「幻冬舎の見城徹さんとネクシィーズの近藤太香巳さん」)がとても面白かったので、期待して参加したのだが、裏切られることはなかった。
それもこれも、ゲストのパワーとショーンさんのコーディネート力(編集力)のおかげなのかな?
今回のゲストは、フジマキジャパンの藤巻幸夫さん、ジョヤンテの川崎貴子さん。ビジネスコミュニケーション力をメインテーマにトークが展開された。
藤巻幸夫さんと聞いてピンとくる人も多いだろう。そう、あのカリスマバイヤーとして名高い方である。
川崎貴子さんは今までまったく面識・見識がなかった。
お二人とも、華やかな経歴の持ち主だが、相当の苦労人であることがわかった。
藤巻さんは、伊勢丹での下積み時代は相当しごかれたらしく、また上司とぶつかって殴ってしまったこともあったとか・・・。粗野・粗暴・豪快でガハハ系といった感じでハチャメチャに見えるが、実は非常に繊細で、論語を読んだり、易学や陽明学にも明るい。最近は吉田松陰にハマッているらしい。
川崎さんは、とてもきれいな方で3歳の女の子の母でもあるのだが、外見からは想像つかないほど、泥臭い経験をされているらしい。パソナでは自ら営業を志望するが、飛び込み営業は当たり前で、バブル後に倒産処理中の会社に飛び込んで商品説明をして、相手の逆鱗に触れたり、門前払いを食らうのは日常茶飯事だったとのこと。
のっけからコミュニケーションの核心に触れる話からスタートした。
「人間、一人一人違うんだからノウハウなんてない。だから、上手くやろうと思わないこと」と藤巻氏がバッサリ切り込んだ。「恥をかいてもいい。何が言いたいかを探ってあげることが大事。確認し合う、伝え合う、褒め合うこと。今の世の中、一生懸命さが足りない。もっとしつこくなること」と、続けた。
川崎さんは「傷つきやすい人が増えている。外部からの刺激に敏感になっている。クライアントに迷惑そうな顔をされたときでも深刻になるのではなく、”どうしたらこの人を笑わせられるか?”といった視点でゲーム化してみると面白い」と女性の視点で切り込んだ。
ここから、お二方+ショーンさんにたくさんの有難い言葉を頂いたが、まずは「自分をさらけ出して素直になること」だと痛感した。次に「共感してくれる仲間をつくること」。最終的には「シンプルに誰でもわかる言葉で何度も繰り返すこと」かな。個と個、個と組織、組織と組織、いずれの関係に於いても、同様のことが言えるのではなかろうか?
論理的理解を得られても、言い方がまずければ共感は得られない。逆に、ちょっとぐらい論理的に矛盾していても、心理的理解が得られていれば、大きくブレークスルーすることも多い。ショーンさんの「小泉首相とホリエモンの比較」はわかりやすく面白かった。つまり、小泉さんの郵政民営化の政策はよくわからなくても街頭演説で「自民党をぶっ壊す!」と言ってみたり、「感動した!」という短くても民衆の心に残る言葉で心理的を理解を得られれば、支持率も上がる。一方、ホリエモンの「放送と通信の融合」は論理的には至って正しいのだが、その言い方が高飛車であったり、厭味だったり、気に食わないと、心理的理解は得られない。
セミナーの詳細は、10月18日(土)22:00〜の番組オンエアを拝聴されたし。
最後に、お二人の本日の締めの言葉を紹介したい。
藤巻さんは「8本主義」を紹介してくれた。これに尽きるという。
- 本音
- 本心
- 本当
- 本気
- 本物
- 本流
- 本筋
- 本質
川崎さんは、「コミュニケーションは大変な作業である」。その心は「コミュニケーションとは”言葉を尽くすこと”であり、”愛情を惜しまないこと”だから」と。この言葉は、私の心に刺さった。そうか、面倒くさがって言葉を省略したり、説明を1回で終わらせることも多いが、それでは伝わらないことが多く、結局再度説明することになったりすることも少なくない。やはり自分の子供に説明する時のように「愛情をもって言葉を尽くすこと」これに尽きるのではないか。
最後に、番組としてのまとめがパワーポイントで紹介された。急いで書き取ったのが以下の5点である。
- お互いを認め、褒め合う
- さらけ出す、自我を投げ出す
- 言葉の「意味」を確かめ合う〜言葉選びでニュアンスは変わる
- リーダシップとフォロワーシップ
- 信頼を築いてから、気持ちを伝えるコミュニケーション
第二部の懇親会にも参加して、さっそくコミュニケーション実践を試みたが、川崎さんの「飛び込み営業」はできなかったなぁ。なかなか難しいものである。
ともかく、コミュニケーションとは「相手と真摯に向き合って、粘り強く付き合うこと」なんだな。