宇宙でイチバン逢いたい人
表題のTV番組を観た。
じっくり観たのは初めてだった。
今回、宇宙でイチバン逢いたい人に逢うのは、ギタリストの村治佳織さんだった。
以前から「きれいで素敵な人だな」とは思っていたが、どんな人かはあまり知らなかった。
そんな村治さんが、逢いたかった人とは?
1人目は、おなじみ、アートディレクターの佐藤可士和(さとう かしわ)さんだった。
14年前にアルバムを聴いて以来、大ファンになったとのこと。
天才ギタリストと天才アートディレクターのコラボレーションだ。
「天才」とは言っても、二人とも人並み外れた努力家で、相当の苦労はしている。
村治さんは、3歳頃からギターを父・村治昇に師事し、幾多のスパルタ練習を乗り越えている。
2005年には、右手後骨間神経麻痺により3-4ヶ月ほど演奏活動を休止、治療・静養に入る。
一方、佐藤可士和氏は、父は建築家の佐藤明氏。父方の祖父はロシア語学者で元東京外国語大学名誉教授の佐藤勇氏というサラブレッド。
しかし、当初はアイデア枯渇の不安に苦しんだ時期もあったとのこと。
それが、「自分が頑張る」から「クライアントと一緒につくる」に発想の転換を行ったことで、楽になった。
二人とも、「モノを創造し、メッセージを込めて表現する」ことに日々研鑽されている方々だ。
村治さんさんが、可士和さんの第一子誕生を祝うギターの演奏をプレゼントしたのだが、可士和さんはしきりにうれしそうな表情を浮かべて聴き入っていた。
村治さんの次に逢いたい人は、4歳から10歳までピアノを教えてもらっていた先生だった。
村治さんの思い出深い曲「Greensleeves」を恩師と連弾をする姿を目の当たりにした。
小さい頃の練習風景が想像された。そして、音楽の底知れぬポテンシャルを感じた。
村治さんは、ギターのみならずピアノの名手でもあったのだ。
「原点回帰」することで、村治さんの過去〜現在〜未来を1本の線(軸)が引かれたと感じた。
そう、それが「自分軸」となって、自分力を高めて行き、周囲に影響力を与えていけるのかも知れない。
さて、私が宇宙でイチバン逢いたい人は誰なのだろうか?