優秀な人ほど、ヤバイ!?

昨晩”ガイアの夜明け”を観た。

最近、意外にTVを観てる気がする。

テーマは『あなた 頑張り過ぎていませんか?〜サラリーマンに忍び寄る“心の病”〜』

出来すぎる人ほど、ヤバイ。

頑張っちゃう人ほど、ヤバイ。

精神的に強い人ほど、ヤバイ。

途中で投げ出すことが嫌な人ほど、ヤバイ。

つまり、頑張り屋で完璧主義の人ほど危険だということだろう。

これって、まさしく「私」のことでは???

最近は、完璧主義の呪縛からは解放されてきているが、まだまだ自分で頑張っちゃう方なので、危ないな。

課題や問題は、自分ひとりで抱えずに、みんなに知らせて、みんなで解決しよう。

自分の手柄を考えるよりも、まず組織の手柄を考えよう。
(しかしながら、人の手柄を横取りする奴がいるから厄介なのだが)

ともかく、問題が発生したら、何も考えずに即「声に出す」こと、を心掛けたい。

一旦自分の中に呑み込んでしまうと、なかなか吐き出せなくなるからだ。

できるだけ、早い方がいい。

発生源入力ならぬ『発生源出力』だ。


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また、中国での日本人の自殺率が急増と聞いて驚いた。

特に、日本人経営者で、従業員がすべて中国人のケースは相当しんどいらしい。

中国人の気質と日本人の気質は基本的に異なる。

ビジネスにおける商慣習もだいぶ異なるようだ。

一旦、資材調達をお願いしたら、その資材会社からバックマージン(私益)を要求され、断っても断っても要求がくる、など、なかなか慣習の違いを受け入れるのに時間がかかるらしい。

「中国とバックマージン」というキーワードでGoogle検索をしたところ、2004年の記事だが「中国ビジネスにおけるコンプライアンスバックマージン」という興味深くわかりやすいブログがヒットしたので、一部引用したい。

ブログ『北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地』の「中国ビジネスにおけるコンプライアンスとバックマージン」より抜粋

(前略)
中国でビジネスを展開している日系企業の多くも、コンプライアンスを重視するあまり、当地の商習慣になっているバックマージンに関して、思いのほか目くじらを立てます。バックマージンなど「不正」の温床にならないから、と敢えてコスト高の日系企業との取引を選択することさえあります。そうした「信頼のおける」日系企業が、中国人スタッフのバックマージンに対して寛容だったりすれば、取引先の日系企業は態度を硬化させたりするでしょう。
とある日系企業で、中国人スタッフのバックマージンについて暴いた日本からの駐在員がいらっしゃいました。彼は正義感から「不正」を正そうとしたのですが、「不正」を暴かれた当人のみならず中国人スタッフに総スカンを喰らってしまい、ご本人の些細なスキャンダルを日本の本社に脚色入りで告げ口される、と言う仕返しまで受けてしまい、任期半ばで帰国してしまいました。
この種の問題に、日本人が絡むとロクなことはありません。

日系企業と言えども、ビジネスのフィールドは中国なのです。「郷に入れば郷に従え」で現地の商習慣というものを無視するわけには行かないと思います。中国人スタッフの「私益」(バックマージン)に関しては、先に述べたとおり、「私益が他益に、そして公益に繋がっている」構造が認められますし、有能なスタッフほどバックマージンに関わっているわけです。ただ、長く異なる商習慣の中でビジネスをしてきた日本人にはなかなか理解しがたいシステムですから、日本人がコントロールするのは困難だと思います。こんなことに日本人が絡むとロクなことはありません。中国で働く日本人は、あくまでも「潔白」であれば良いと思うのです。もちろん、こうした「私益」が会社経営上有効に機能しているかどうか、しっかり管理する必要はあります。有能で信頼のおける中国人マネージャーにコントロールしてもらえば良いのです。
(後略)

このブログでも触れられているが、「優秀な営業担当者ほど、バックマージンに関わっている」とのこと。

つまり、「優秀な人ほど、ヤバイ」のだ。

何とも強引なまとめ方だが、「郷に入っては郷に従え」とか「川の流れのように」とか「餅は餅屋」といった慣用句があるように、「周囲をよく見て判断し行動していく力」が必要なのだろう。

果たして、これも「自分力」と呼ぶのだろうか?

「自分軸」をどこに置くかが難しいが、折り合いを付けていくのも人生ということか。