式典の裏方仕事に見る人間性
今日は、ちょっとした(規模的・歴史的・伝統的にはかなり大きな)式典があり、休日出勤して、力仕事をしてきた。
あいにく、小雨が降る寒空の下での式典だったので、参加者もスタッフも大変だったと思う。
私の主な役割は、「記念品をトラックから降ろして座席に配布する役」と「手荷物検査の補助係」だった。
雨と汗でどろどろになりながらも、早朝から夕方まで、一生懸命働いた。
しかし、スタッフの中には、できるだけ楽をしたいという人々も多く、こっちが重いダンボールを運んでいても、見て見ぬふりしたり、まだゴミ集めなどの片づけが残っているのに、さっさと解散して帰ってしまうチームもいた。
こういう力作業を行うときほど、人間性が出るなぁ、とつくづく思った。
「こんな仕事は自分の仕事ではない」,「自分がやらなくても誰かがやってくれるだろう」では、”やらされ感”たっぷりで、成長など望めない。
確かに、裏方の仕事は、単調で地味だし、疲れるし、大して評価されることもない。
また、スタッフの作業の中には、VIPの応対など華やかな仕事もあり、選ばれし者と除かれし者の差は大きい。
だがしかし、どんな場面でも、与えられた仕事に対して、労を厭わず率先して仕事ができるかどうか、その姿勢が大切だ。「文句を言わない」こと、そして「仕事を選ばない」こと、が成長の秘訣だと信じている。
女性が多かったのである程度は仕方がないが、少しでも手伝おうとする姿勢だけは見せてほしかった。
その点、私の部署の男性陣の活躍ぶりは見事だった。
最後の最後まで「まだ他に運ぶものはありませんか?」と自ら率先して、荷物運びを手伝った。
そんな雄姿を上の人間はきっと見ていないと思うが、私には何よりも誇りに思えた。
大量に余った記念品の1つでももらいたい気分だったが、スタッフにはそんなささやかな願いすら叶わなかった。
せめてもの救いは、式典の模様がインターネット同時配信されていたので、控え室のPCで少しだけ視聴できたことだった。「Windows Media エンコーダ」などで保存しておけばよかったな。
クタクタになったが、ともかく無事に式典が終わったのでホッとしている。
記念すべきこのおめでたい日に、この場に居合わせたことを誇りに思いたい。