コミュニケーションは怒りの解放である

今日は大きな収穫を得た。
打ち合わせの流れで、ある部課長たちと一緒にランチをする機会に恵まれた。
日頃、打ち合わせ以外の場で部課長と直接話をする機会は少ない。
部や課の代表として面子を背負っていない状態でフランクな考えを聞ける絶好のチャンスでもある。

今日の主な話題は『リスクアセスメント』。

米国から危機管理ソリューションの導入や危機管理対策コンソーシアムへの参加を迫られているが、米国のモデルをそのまま日本に導入しても、マッチしないだろう。それどころか、ギスギスしたり歪曲したり、人の部分で破綻するのではないか。との趣旨だった。

どこかで、聞いたことのある話だ。

そう、ショーンK氏が、いつもMakeIt21で話していることと同じだ。

『欧米型の合理化モデルをそのまま導入するのは危険。日本にはのりしろが必要。効率化も必要だが、行き過ぎると人間関係がドライになり、ギスギスしてくる。日本古来の文化を見直し、融合すべき。』と。

まさに、その話題だった。

だから、私も余計に熱が入り、積極的に発言した。

最近の傾向は、みんなそれぞれがいっぱいいっぱいで、他人のことを考える余力がまったくない。どんどん人に優しくなくなっている。このままではヒトが破綻する。特に若い人たちのモチベーションが上がらない。だから、今こそ、遊びの部分を取り入れて、人を大切にする土壌をつくるべきだと力説したら、理解を示してくれた。

さらに、アイデアの芽を摘まずに、それに耳と目を傾けて、よいアイデアを具現化する支援体制の確立を提言した。

そう、まさに、GoogleAppleがやっているように。

そして、組織そのものの持続性が最重要だ、と。

最近よく話題になる『サステナビリティ』が頭に思い浮かんだ。

サステナビリティとは、「持続可能性」を意味する英語の"sustainability"のカタカナ表記です。「サスティナビリティ」と表記されることもあります。「企業のサステナビリティ」というとき、これは「企業が利益を上げ、将来においても顧客に製品を供給し続けられる可能性を現在において持っていること」という意味です。企業のサステナビリティには、上述の財務的な面のほかに、環境の側面(環境保護活動)、社会的な側面(従業員に対する取り組み、社会貢献活動)が挙げられます。
サステナビリティと企業の社会的責任(CSR)とは切り離せない関係にあり、サステナビリティを念頭に企業活動を行なうことで企業の社会的責任を果たすことになり、企業の社会的責任を果たすことでサステナビリティを向上させるということができます。
(ミツエーリンクスより引用)

ともかく、人を大事にしない組織は持続できない。

日本人は、従来、人を大事にするのが上手で、補完し合って、助け合っていける国民のはずだ。

最近では、それを微塵も感じなくなっていることが問題なのだ。

どこまで、理解してくれたかは、わからないが、このようなフェイスツーフェイスのコミュニケーションの大切さを痛感した。

これからも、部課長ランチを避けずに、積極的に働きかけをしていきたい。

それが、組織の、自分の、成長や成功につながるのなら。

今日のランチは日頃の怒りの解放にもなったのだ。