After Twenty Years
今日の夜、銀座のダイニングで、前の会社の20周年を祝う同期会があった。
10周年の時以来、2度目の同期会である。
参加者は、同期400名中80名程だった。
まずまずの参加率だろうか。
しかし、会場が狭く、息苦しく熱かった。
しかも、顔は見たことあるものの、話しかけるほど親しい人が少なくて困った。
同期でも意外と知らないもんだな、と痛感した。
結局20名ぐらいと再会の挨拶を交わし、その中でも数人とは深い話ができたので、上出来だろう。
私を含め転職組が約3割で、継続(残留)組が7割といったところで、意外に辞めてないことがわかった。
深い話とは、現在の仕事の話やこれからの起業の話である。
このぐらいの歳になると、課長や部長になっている者も多く、また家庭事情もあるので、もはや転職などする者は少ないが、みんな、これからの10年に掛ける想いは熱いものがあった。
つまり、あと10数年もすると、定年退職や早期希望退職を迫られる時期を向かえるらしく、今後10年で「その先のこと」を考えた準備をしなくてはいけないということなのだ。
みんなもうそんな歳なのか、と感慨深く話す傍らで、私は起業への想いを熱く語っていた。
総じて、転職組は熱かったかな。特に、自分の好きなことを職業にしている人は、目の輝きが違っていた。
世界最大のプラネタリウムを作ろうとプランニングしている者や、ドイツの石油探査会社で地底5000mまで探査できる機械を開発している者など生き生きしていた。
私も負けてられないな、と思った。
もちろん、継続組の中にも熱い者たちはたくさんいたが、体を壊したり、もう諦めかけている者も多かった。
どちらが勝ち組で、どちらが負け組ということではなく、「転職するも勇気・残るも勇気」ということだ。
私は10年で退職したが、20年同じ会社にいることの意味を感じたかった。
私は転職を一切後悔はしていないが、もし残っていたらどこで何をしていただろう?と想像してみたりした。
それにしても、みんな歳を取ったが、意外に見た目が変わってなかったのはうれしかった。
横にふっくらしたり、髪の毛がだいぶ後退している者も多かったが、この際それは見逃そうではないか。お互いに。
これからは、10年毎と言わず、5年に1回ぐらいにしようという意見が多く出されていた。確かに、これから「ガタ」が来る年齢だから至極納得である。
同期の顔ぶれを見ることで、20年前の新入社員研修(2ヶ月間缶詰)を思い出して、その頃にタイムスリップさせられた。
辛かった残業200時間(月間)時代も懐かしい思い出である。
あの時代があったから、今がある。ただただ、ひたすら感謝である。
ありがとう、同期の仲間たち。同じ時間や空間を共有した仲間の皆さまが私の支えになっています。
これで、また頑張れるよ。
10年後と言わず、また会おう!