ロジカルシンキング&リーダーシップは交渉力の源泉だ
怒涛の一週間が終わった。
今週は、サーバー移行あり、政策会議あり、システムトラブルあり、次期システムのキックオフミーティングありと、イベント目白押しだった。
しかし、何事も思うようには進まないものである。
世界をまたにかけている企業を相手に交渉するのは至難の業である。
百戦錬磨だし、揉まれているし、何より論理のすり替えがうまい。
都合が悪くなると、あの手この手で、矢継ぎ早にいろいろな話をして、目先を変えるのだ。
こちらの質問には耳を貸さずに、主導権を渡さず自分のペースを崩さない。
そうしているうちに、こちらがだんだん萎えてくる。
英語力やコミュニケーション能力の問題もあるが、それ以上に『交渉力』の必要性を感じる。
理論武装をしっかりして戦略的に交渉に臨めばいいのはわかるが、そのためには、とっさに『ロジカルシンキング』ができないと、易々と論破されてしまうのだ。
日本では社会人になってからロジカルシンキングを学ぼうとする。
しかし、北欧では、小学校、いや就学前から先生や親がロジカルにシンキングすることを教えるらしい。
フィンランドの教育現場で思考力や読解力の向上に使われているツールが今、日本のビジネスパーソンの関心を呼んでいる。設定したテーマから連想される事柄を書き出し、線でつなげていく「フィンランドカルタ」と呼ばれる図解だ。
小学生も論理的に議論できる
「ビジネスパーソンが交渉やプレゼンを成功させるには、異なる価値観を持つ人にも理解してもらえるよう、適切な根拠を基に主張を論理的に構成する必要がある。フィンランドの小学校では、このツールを用いて、コミュニケーション能力や思考力を鍛える授業をしている」。そう話すのは、教員研修の講師として活動するT‘s skill教育技術研究所代表の諸葛正弥さんだ。
(日経ビジネスアソシエ 2008年06月03日号”「フィンランド式」で頭を整理〜「カルタ」を使って発想力や表現力を高める”より抜粋)
諸葛氏によると、「ロジカルに発想する癖がついていない日本人はその場の思いつきで話してしまう傾向が強い。」とのこと。
私もこの傾向が強いため、耳の痛いところである。
ともかく、ここ数年フィンランドが国際学力調査(PISA)などでダントツ1位を収めるのがよくわかる。
これでは、交渉力の差は歴然だ。
しかも、相手は世界を牛耳る商人たちなのだ。
彼らを倒すことはなかなかできないから、共存の道を歩むことになるが、商業主義のビジネスモデルに乗っかってしまうと、真綿で首を絞められるように、毎年マージンを搾取され続けるのだ。
この状況を打破すべく、対策委員会が立ち上がったのだが、如何せんこちら側の利害がぶつかり合って、なかなか活路が見いだせない。
こんなときは、カリスマ性のあるリーダーが必要なのかも知れない。
そういえば、『リーダーシップ』も、ロジカルシンキングと並んで、ビジネスマンに人気の講座だったっけ。
知らず知らずのうちに、気づいたら引き込まれてしまうようなリーダーがいたらうれしいのだが、この閉塞感漂う昨今、なかなか粋のいいリーダーというのは出てこないものだ。
最後に、本日ネットで目にしたブログに「リーダーシップの5原則を考える」というものがあったので紹介したい。
- 相手個人ではなく事実に焦点を当てて話す
- 相手の自信と自尊心を尊重する
- 周囲との建設的な関係を大切にする
- 改革・改善のためのイニシアティブを発揮する
- 自ら実践して模範を示す
さて、自分は一体どれだけ実践できているだろうか?
いいとこ2つぐらいか。
ロジカルシンキングにもリーダーシップにも自信がない状況だが、日々のノイズに惑わされずに、自分軸を決めて1つ1つ丁寧に対応していきたい。