インサイド・ファーストで行こう!

『外から新しい風を入れる。』

『外部の視点を注入する。』

『外に目を向ける。』

『第三者評価を取り入れる。』

『欧米型の人事給与制度を採用する。』

『グローバルスタンダードに乗っかって競争力を高めよ。』

...
一見すると、これらは正論で、バランスのよい意見であるように見える。

しかし、外にしか目が向かない人や外圧によってしか動けない人はかわいそうで、哀れですらある。

そういう人に限って、内部のアイデアや意見には耳を貸さない。

内部の人間がいくら建設的なことを言っても、『そんなはずない。外部のあの人はこう言っていた。』とか『そんなのは古い。欧米ではこれが当たり前。』とか『そんなことも知らないの。もっと社会勉強しなよ。』と偉そうに話すのである。

ところが、セミナーや打ち合わせで、外部の方が同じことを言うと、『さすが、○○さんは違いますね。目の付けどころがシャープです。斬新な気づきを得ました!』などとのたまうのである。

こんな人間を信用できるはずがない。

もっと、部下や同僚や上司の声に耳を貸せ!信頼せよ!

海の彼方で起きていることや、隣の芝生で起きていることにばかり目を奪われるな!

半径5mで起きている些細な変化を見逃すな!

もっと、身近なリソースを活用せよ!

要するに、人を大事にしようよ!

温もりのある組織を作って行こうよ!

と、一人で熱くなっている自分がバカみたいだが、私を含め最近の挙動傾向がどうしても外に向きがちなので、あえて警鐘を鳴らしたい。

そう、これからは視点を変えて『インサイド・ファースト』で行くかな。