死人を出さないシステム(プロジェクト)
土日休まないと、体のリズム(体内時計)が狂ってくる。
「毎日が金曜日」の気分で、なかなか土曜日が来ない。
そんな感じだ。
先週末の連続深夜勤務が応えている。
慢性的な寝不足で、頭がボーっとして、体がだるい。
年末とはいえ、やはり週1日はしっかり休みたいものだ。
人間は、24時間サイクルで、体内時計が働くようになっている。昼間は、交感神経が優位になり、人体機能は活発化する。夜間は、副交感神経が優位になり、人体機能は低下する。日が昇ったら働き、日が落ちたら休み、眠る、これは、紀元前からの東洋医学の原点だ。
これは「深夜勤」への警鐘を鳴らす医師からのメッセージの一部である。
3〜4日間も昼夜逆転の生活を送っていれば、体がぶっ壊れる。まず精神面に影響が出る。脳下垂体を支配する視床下部が抑えられ、無気力になる。思考能力がぼける。
医者として、このような3〜4日の連続「深夜勤」は絶対許すことができない。
前職での「残業月200時間時代」を思い出す。週に2−3日は完徹していたが、作業効率以前に、まともに仕事ができなかった。
仲間たちがバタバタと倒れる状況を見て『死人を出さないシステム(プロジェクト)』の重要性を痛感したものだ。
ここでいう「死人」とは、過労で倒れたり、病気になったり、モチベーションを無くしたり、要は「潰れてしまう人々」のことである。
そういう意味で、メンバーを生かすも殺すもプロジェクトマネージャ(PM)の手腕にかかってるのだ。
最近「機運や雰囲気を出せない(メンバーをその気にさせられない)PM」が多い。そして、「メンバーにこの人にならついて行きたいと思わせるPM」は少ない。
評論家タイプではっきりしないPMにはついていけない。方針や仕様が決まらずズルズルと年月を重ね、気づいたらリリース3ヶ月前。焦ったPMは、ここで初めてメンバーの尻に火を付けるのだから、メンバーは溜まったものではない。
もちろん、メンバーは再三アラームを出しているのに、PMやその上の上司が取り合ってこなかったのだ。
このようなケースは悲惨である。誰かしら「死人」が出るのは避けられない。
最後に、PMやメンバーに贈りたいメッセージを1つ。
キーワード:
どうせ潰すなら、忙しくして潰すよりは、
お茶でも飲みながら潰したほうがいい。解説:
利益があがる仕組みではないのに、
ガムシャラに働きつづける。
その結果、力つきて、潰れてしまう。
一休みして、自分の状況を改善するために、
戦略を練り直そうじゃないか。
(「仕事のヒント」神田昌典365日語録)
「死人を出さない」=「人を潰さない」ことは重要だが、どうせ潰すなら、「明るく、次につながる潰し方(潰れ方)」をしたいものだ。
まあ、これもPM次第だとは思うが。