青山のナイスな営業マン

初売りでスーツを買った。

たかがスーツ、されどスーツ。

男の仕事着は、営業マンでなくとも、大切な戦略ツールである。

”男はカッコじゃなくて中身で勝負”とよくいわれるが、外見も重要である。

特に新年の仕事始めは、小ざっぱりと迎えたいものだ。

ということで、行きつけの「青山」にスーツを買いにいった。

といっても、表参道・青山ではなく、「洋服の青山」である。

独身時代は、ポールスミス(青山店)に行って、一着10万円もする”P.S.COLLECTION”を買ったりしたものだ。

バブル絶頂時代のことである。

その他にも、デザイナーズブランドを買い漁っていた。

あれから、約20年。

特に、結婚してからは、スーツ、シャツ、ネクタイ、靴などにお金を掛けることも少なくなった。

これはマズイ。「おっさん化現象」だ。

時代は70-80年に一度の世界恐慌

2-3着で5万円のスーツがやっとの状況である。

そんな折、コナカ・アオキ・洋服の青山の御三家は、世のお父さん方にとっては、ありがたい存在だ。

その中でも、私のお気に入りは「洋服の青山」だ。

品揃えも良く、よいブランドを揃えている。

なんと言っても、「安っぽく見えない」ことと「生地がしっかりしている」ことだろう。

私の購入条件は、サイズと着心地はもちろん、「3つボタン」であることと「ツーパンツ」であること。

一番特筆すべきは、店員さんの接客が良いことだ。

当たり外れはあるとは思うが、私は結構当たりが多い。

何がよいかというと、こちらの話をちゃんと聞いてくれて、適格なアドバイスをくれる。

必ずしも値段の高いものを勧めない。

サイズを測り直し、生地やデザイン、シャツやネクタイなどのインナーなど、トータルコーディネートしてくれる。

今回接客を担当してくれた年配のベテラン&腕利き店員さんは「男の基本はスーツ全体よりも首周りの”Vゾーン”」と言い切る。

つまり、一番目が行くのがVゾーンで、そこで勝負が決まるということなのだ。

僅か1時間の買い物だったが、話も弾んで、結局、紺黒系の1着とグレー系の1着の2着を新調した。

初売りとあって、キティちゃんの絵皿・カレンダー・時計などお年玉てんこ盛りだった。

新年早々、気持ちよく買い物ができた。

「次もまたこの人から買いたい」と思わせてくれた。

あれっ、これっていつかどこかで見聞きした話に似ているな。

そうだ、MakeIt21にゲスト出演した「FamilySmileの成田直人(PC販売店にアルバイト入社し、7カ月で個人売上1億円を達成した人)」さんの営業術である。詳しくは、私のブログ(MakeIT21 on 2008.8.2)参照。

営業マンだけでなく、バックヤードのスタッフも含め、「次もまたこの人(店)から買いたい」と思わせることが、地道だが、大きな売り上げや成功につながる。

「やっぱり、1to1コミュニケーションって大事だな」と思わせてくれる1時間だった。