社内コミュニケーション不足とマズさ

カリスマ不在、プロマネ不在のシステムプロジェクトがスタートしてから、早3ヶ月が経とうとしている。

案の定、そのプロジェクトが破綻し始めた。

下(メンバー)からプロジェクト室長が糾弾されているのだ。

「またか」,「やっぱり」,「わかっていない」...私の心は叫んだ。

それもそのはず、彼は管理能力「0」だからである。

自分がどうしたらよいかわからない。

部下の心が読めない。

上司はわかってくれない。

周囲からはプレッシャーを掛けられる。

しかし、悪いことに、本人は妙にプライドが高いのだ。

焦るが、光が見出せない。

光が見えないなら、「光が見えない」とか「困っている」とか言えばいいのに、何も言わない。

素直になれば楽なのに、素直になれない。

素直になりたくない自分がいる。

システム開発には自信を持っているらしいが、チームワークは慣れていないようで、コミュニケーションの取り方がわからないのだ。

口では、情報共有だとか、コミュニケーションが大事だと言っているが、肝心の本人がそれが面倒で、やりたくないことなのだ。

きっと、上司にカリスマがいて、そのカリスマにワルヂエを授けて、トップダウンで落とすことは大得意だろうが、自分でチームを率いて、下から積み上げていく仕事はしたことがないのだろう。

少なくとも、室長自身、頑張ろうとする意欲は見られない。

  • できないならできないとハッキリ言ってほしい
  • 質問しているのに、「じゃあ、あなたはどう思うの?どうしたいの?」といった疑問で返すのはやめてほしい。
  • ブレない方針を打ち出してほしい
  • 間違ったら謝って、軌道修正してほしい

当たり前のことなのに・・・。

やはり、最後には素直さと誠実さが必要なのだろう。

それにしても、もっと罪が重いのは、その上司(部長)である。

その課長を全面的に、盲目的に信じるだけで、自分の目で現場を見ようとはしないのだ。

月に1度でも現場に足を運べば、異変や違和感を感じると思うのだが、週1度の定例ミーティングで、課長の報告を聞いて鵜呑みにしているだけなのだ。

事件は会議室ではなく、やっぱり現場で起きているのだ。

この危機感のなさは、本当にマズイ。

いよいよ、プロジェクトメンバーである4人の女性が、日々のコミュニケーション不足やまずさに耐え切れずに、その部長に涙ながらに訴えたのだ。

3時間ほど面談を行っていたが、最初の1時間ぐらいは全然わかってもらえなかったようだ。

後半は多少なりとも主張がまかり通ったようだ。

これを受けで、その部長がどう出るか???

本来のマネジメントなら、そこで、体制を直すことはできるだろうが、彼に今その余裕はない。

さあ、どうしようか?

いよいよ俺の出番かな。