ワークライフ・”アンバランス”

寝る間も惜しいほど忙しい時期の祝日は、嬉しいような恨めしいような不思議な感覚に陥る。

最近ハードワークでかなり疲れているので、休みの日は思い切り寝てしまう傾向にある。

今日も結構遅くまで寝ていたのだが、やはり仕事のことが気になって熟睡はできなかった。

いまや、仕事は、私の中の9割を占める存在となった。

仕事と言っても、日々の細かい現場作業から、技術的な調査&検証作業、マネジメント的な管理作業、それに起業もある。もちろん、上司や部下、同僚とのコミュニケーション作業も重要なウエイトを占めている。

そして、プライベートでは、育児(子供たちの相手)が大きい。しかも、子供たちの要求が日々多様化・高度化しているのだ。適当にあしらうことなど出来ない年齢になった。誤魔化しが効かない。嘘や気のない返事には容赦なく突っ込みが入る。子供たちには「後でやる」とか「楽しみを後にとっておく」などという概念は存在せず、常に「今すぐやって!」しかない。

私のライフスタイル&ワークスタイルは、果たして「ワークライフ・バランス」なのか、「ワークライフ・アンバランス」なのか?

結論は、満場一致で自他共に認める「ワークライフ・アンバランス」である。

断っておくが、「ワーカホリック」とは異なる。ワークに負けているのではない。

昔は、ワークとライフをきっちり分ける方だったのに、いつの頃からか、ワークをライフに持ち込むようになった。

ズルズル仕事を引きずるのは嫌いだったはずなのに...

本人が好むと好まざるとに関わらず、ワークがズケズケとライフに乗り込んで来たのだ。

最近では、自らワークの荒波に積極果敢に船を漕ぎ出すパイレーツなのだが、それにしても、最近では仕事のボリュームに圧倒されている。

先日(2/7)のMakeIt21の放送の中で、『ワークライフ “アンバランス”の仕事力』の著者でマイクロソフト日本法人元営業部長である田島弓子さんが、『トラブルが発生するとアドレナリンがワーッと大量に分泌された(要は、血が騒ぐ)』と聞いて思わず笑ってしまった。

なぜなら、私も間違いなくその口だからである。

私は、昔、バグの原因調査と迅速な対応を一番得意にしていた時期がある。

バグ対応は、いわゆる「後ろ向きの仕事」なのだが、それでも私は、バグが発生するとアドレナリンやドーパミンが大量に分泌され「よーし、やってやるぞ!」とモチベーションが上がった記憶がある。

当時私が担当していたシステムは、A4のキングファイル5冊分ものバグを出した問題システムなのだが、その大半を自分の手で解決へと導いた。

ちなみに、田島さんは、決して「ワークライフ・バランス」の否定論者ではない。

あくまで「女性でも男性でも、ある時期、ライフを犠牲にしてでもワークにのめり込む時期があってもよい」というスタンスだ。

つまり、「ワークライフ・バランス」=「どちらも精一杯きっちりこなす」というスタンスならまったく問題ないが、「どちらもほどほど」といった中途半端なスタンスでは結局どちらも悔いが残るということだろう。

田島さんは「若い頃は月曜日仕事に行くのが楽しかったし、”仕事やりきったな〜”と思って死にたい」と言っているぐらいに、徹底的に熱い仕事人間なのだが、体育会系でマラソンにチャレンジしたりライフでも熱くチャレンジしているのだ。バランスというより、相乗効果といったところだろうか。

私も、立ち止まらず、突き抜ける必要性を感じてしまう。

目の前の仕事にフォーカスしつつも、起業に向けての準備を進めたい。

そう、自分がこれからやりたいことはだいぶ見えてきたのだから。

自分の夢を諦めることはしたくない。

自分を信じ、自分の良心にしたがって、小さくてもよいから、一歩目を踏み出したい。