きっかけは自分の生活を話すこと
『マーケティングはコミュニケーションであり、コミュニケーションはマーケティングである。』
『コミュニケーションのできない人に、モノやコトは作れない(売れない)』
とは、世のマーケッターたちの常識にもなっており、かのショーンK氏の口からも幾度となく発せられている言葉だ。
つまり、ユーザーの琴線に触れるモノやコトを創出するためには、ユーザー(顧客)に触れ、感じ、彼らが気づいていない深層心理まで読み解き、そして彼らの生活や仕事に密着し、彼らが感動を覚えるような新しい価値観を生み出すこと。
一言でいうと「顧客の懐に入り込む」こと。
しかし、単なる”24時間密着取材”ではなく、”必要なときにタイミングよく”が基本だ。
それも含めて「相手を感じること」が肝なのだ。
オノマトペイア的に言うと、ズケズケ・ズカズカではなく、ヒタヒタ・ピタッピタッといった感じだ。
適度な距離感を取りつつも、ちゃんと追随し、アイデアやサービスを顧客の心理とベストマッチさせていく。
うーむ、言うのは実に簡単だが、実に難しいこと。
以前、MakeIt21のビジネスセミナーで聞いた幻冬舎の見城徹さんやジョヤンテの川崎貴子さんの言葉が頭をよぎる。
コミュニケーションの基本は、
・・・「相手をどれだけ感じられるか」(見城徹さん)
・・・「言葉を尽くすこと」(川崎貴子さん)
である。
そのための、ファーストステップとして、顧客との会話がある。
一人一人と話をしている訳には行かないが、ブログやメルマガやDMなど、顧客をつかむ手段はいろいろある。
では、どんな話をしたら顧客をつかめるのか?
キーワード:
自分のパーソナルな生活を話せば、
相手(お客)は親近感を感じてくれる。解説:
文章で信用を得るためには、次のような方法で、
自分のパーソナルな生活を話すとよい。
1.自分の生い立ちを話す。
2.自分の命に関わることを話す。例えば、事故や病気にあって
死にそうになったこと。
3.自分の失敗談を話す。恥ずかしい体験談を話す。
4.自分の家族のことを話す。
5.自分の趣味について話す。(「仕事のヒント」神田昌典365日語録より)
つまり、相手のことを知るには、まず自分のことを話すこと。
相手の心を開くには、まず自分の心を開くこと。
相手を変えるには、まず自分から変えること。
とてもシンプルなことだ。
「3.自分の失敗談を話す。恥ずかしい体験談を話す。」については、先日の私の転倒事件が好例かも知れない。
まだ胸や膝が痛むが、顧客や職場での話題づくりになったと思えば、安い?ものだ。
但し、自分のことばっかり話して、自分に酔ってしまって、相手の言葉に耳を貸さないのは本末転倒である。
自分のことを話すのは、相手が重い口を開くまでの”きっかけづくり”・”雰囲気づくり”に過ぎないことを肝に銘じたい。