課長になりたい?
課長になりたいか?と問われたら、明らかに「No!」なのだが、大きな職場では課長にならないとできないことがたくさんある。
私はベンチャー志向なので、社長にはなりたいが、課長にはなりたくない。
課長になりたいと思わない理由は2つ。
1.板ばさみはイタそうだから
2.今まで出会った課長に魅力的な人が少なかったから
『じゃあ、自分が理想の課長になったら?』と心の声。
課長は管理職。つまり、経営者サイドの人間だ。
課長にならないと様々な権限が与えられない。
まともに話も聞いてもらえない。
発言権を与えられない。
予算執行権がない。
稟議書に自分の印を押せない。
重要な会議に呼ばれない。
一人前と認められない。
いくらアイデアを出しても、いくら仕事ができても、権限の及ぶ範囲については、課長と課長代理では雲泥の差がある。
何しろ、他部署の管理職と話をしに行っても、「あなたじゃダメ。課長さんじゃなきゃ話にならない。」と一蹴されてしまうのだ。
今どき珍しいぐらい強烈なピラミッド構造となっており、フラットな組織構造には程遠い。
これでは、下々がいくらよい意見や提案や企画があっても、途中の壁で留まってしまい、上までは届かない。
ITが発展し、メールやWeb技術が行き渡ったとしても、見えないバーチャルな壁が立ちはだかる。
うっかり「中抜き」「バックドア」をやってしまうと、後が厄介になる。
メールの怖さは、よく知っている。
「何でアイツにメールして、俺にはないんだ!」とか「まず俺(私)を通せ!」とか言われることも少なくない。
しまいには、メールを送ってもロクに見向きもせず「俺はそんな話聞いてないぞ!」と言い出す始末。
しかし、しかし、『課長なんてつまらないし、魅力ないね』と言ったところで、『なりもしないで言うなよ!』と心の声に諌められてしまう。
もし、私が課長になったら、真っ先に職場の雰囲気を変える。
- 元気な声で挨拶する
- 決まった座席をなくす
- 花や観葉植物を置く
- 朝来たらみんなで「グッド&ニュー」をやる
- よいアイデアは歓迎し、即やってみる
- プレゼンの機会を増やす
- 「オフィスグリコ」を設置して、ブレークタイム・トークを行う
などなど、試してみたいことはたくさんある。
つまりは、課長にならないと、このようなことさえもできないのだ。
課長じゃない自分が、いきなりこんなことを出だしら、どうなるのだろうか?
『なぜあなたにそんなことを言われなきゃならないんですか?』とか『課長の許可を得たんですか?』とか『勤務時間中にそんなことをやって大丈夫ですか?』と言われて終わってしまうのが落ちだ。
だから、課長になる意味はある。
さて、本来課長がやるべき仕事については、以下の文献が参考になりそうだ。
- はじめての課長の教科書/酒井穣 (著)
- なぜ、あの課長は3年で部長になれたのか?/福嶋 宏盛 (著)
- いつも仕事に追われている上司のための 部下を動かす教え方/松尾 昭仁 (著)
- 社長が求める課長の仕事力/長谷川 和廣 (著)
- ポケット図解 「課長」の仕事がよーくわかる本/廣川 州伸 (著)
どれも面白そうなので、近いうちに読んでおきたい。