現状復帰は難しい!?

怒涛の一週間が終わった。

9連続出勤で意識朦朧となりながらも全機器の物理設置を終え、初期設定作業を完了した。

我らシステム担当が全員一丸となって取り組んだ作業だった。

委託業者も精一杯頑張ってくれた。

みんな良くやってくれた。

しかし、GWが明けて、いざスタッフが使い始めると、「メールがうまく移行できない」,「ファイルがなくなってしまった」,「共有フォルダにアクセスできない」,「プリンタに出力されない」,「Office2007の操作がわからない」,「突然再起動がかかった」,「異様に重たくなることがある」なとなど、さまざまな問い合わせやクレームがひっきりなしに飛び込んでくる。

そのうち、怒りの混じった声も聞こえてくる。

「これじゃ仕事にならない!」「生産性が落ちる!」「システム担当は一体何をやってるんだ!」「不親切だ!」

確かに、今までできていたことができなくなるのは困るし、イライラすることもわかる。

しかし、パソコンの仕様そのものや共有ファイルサーバのしくみ、ウイルス対策ソフトの管理方法、Officeのバージョンなど周辺環境が変わったのだから、今までとまったく同じようにはいかないのだ。

が、ユーザにとっては、そんな裏側のしくみはどうでもよく、「今までどおりに使えること」+「今まで以上に魅力的なこと(「サクサク動く」とか「できないことができるようになった」とか)」が大事なのだ。

こちらは、右から左に動かすだけでも大変なのに、それ以上は困難である。

もちろん、それが理想だし、そうしたい気持ちはあった。

言い訳になるが、何しろこれまでリプレースに掛けられる時間はあまりなかったのだ。

これだけの一大事業にもかかわらず、優先度は下げられ、軽視されてきた。

課長もほとんど拘わろうとはしなかった。

来週から、FAQやTIPSを用意して対応することになるが、まだまだ「現状復帰」までは時間が掛かりそうだ。

とにかく、怒涛の一週間が終わった。

今はただゆっくり休みたい。