野心よりも志を!
久しくブログに書いていないMakeIt21。
毎週、USBのPCラジオ(楽ラジ)で録音して、iPodTouchにダウンロードし、通勤時や犬の散歩時に聴くことが多くなったせいか、そこからすぐにテキストに起こすことが少なくなった。
今後は、以前のように番組を聴きながら、内容を漏らさずPCにメモを記録し、それを編集してブログにアップするという機会は減ると思われるが、気になる内容や刺さる言葉があった時はエッセンスだけでもブログにアップしていきたいと思っている。
今日のゲストは、有機野菜や無添加食品の会員制宅配サービスを行う、「らでぃっしゅぼーや株式会社代表」の緒方大助さんだった。
「らでぃっしゅ」は二十日大根のこと。
荒地でもよく育つ強い生命力を持った野菜です。
そして「ぼーや」は子供たち、次の世代を意味します。らでぃっしゅぼーやの社名には、
物事の根源である「いのち」を次世代によりよく
伝えていきたいという願いが込められているそうです。(MakeIt21のブログより引用)
社名に企業理念というか企業コンセプトが凝縮されているとは、よく考えられているな。
それに、何となくかわいらしく耳触りがいい。
やはり、社名はこういう親しみやすいものが良いのかもしれないな。
個人的には、「リンク&モチベーション」とか「クリーク・アンド・リバー」といった社名が好みなのだが、食材を扱う業態では、「オイシックス」とか「らっでぃしゅぼーや」といったかわいくて親しみやすいものがよいように思う。
勝間和代さんの「株式会社 調査と分析」には驚かされたが。
さて、緒方さんの話では、以下の3つの言葉が残った。
- 会社を「膨張」させることではなく、健全に「成長」させること。
- 成功者に唯一共通するもの・・・それは「成功するまで諦めなかった」こと。
- 野心と志は違う。志とはあくまで「パブリック(公益)」なもの。
最近、野心家が多すぎるように思う。
「自分探し」,「自己実現」,「パーソナルブランディング」,「自己成長」,「自分力」,「会社に生き残るための自分戦略」などなど、一見キャッチーでよさげに見える言葉も、裏を返すと「自分が自分が」主義に聞こえかねない。
確かに、人間は自分が一番かわいいし、まず最初は自分が力を付けないとのはわかるが、いつまでも「自分が自分が」主義では、それこそ成長にも限界があるし、自己満足で終わってしまったり、富や名声に走ったり、真の成功を得られない恐れがある。
野心の前に(上に)高い志がないといけない。
そのためには、ある程度の自己実現ができたら、一旦「私」を抜くことが必要だ。
話はそれるが、日本文学における美とはできる限り「私」を排除することだった。
泉鏡花、谷崎潤一郎、三島由紀夫、そして太宰治は、美にこだわり、美を追求した。
なぜなら、私小説は、より真実に近いはずなのに、自分のことを書けば書くほど真実から遠ざかってしまうように感じていたようだ。
だから、フィクションでもノンフィクションでも、主人公や作品全体に自分の思いをちりばめたり刷り込んだりし続けたのだ。
話を戻すと、志の高い会社ほど、健全性や周囲からの評価も高く、社会貢献度も高いように思う。
私も、志を高く持ち、できるだけ美にこだわり、最後まで諦めず、起業を目指したい。