今期の人事異動に思う

今年度前期の人事異動が発表された。

いつも思うことだが、納得できないことが多い。

好き嫌い人事で誰かが起点となって、玉突きで動かされる人々はいつも可哀想に思える。

唐突に他のキャンパスの図書館に動かされる人。

同じキャンパスの図書館の中でも、パブリックサービスからテクニカルへ、テクニカルサービスからパブリックへの異動もある。

中には、左遷とも思える、キャリアを完全に無視した異動もある。

そして、扱いが難しいというだけで、無節操に図書館の外へ追いやられる人。

どんな上の意図があるのかわからないが、期待されて図書館へ入ってくる人。

しかし、どれもこれも場当たり的で、キャリアデベロップメントなどどこ吹く風で、微塵も感じられない。

私は、今回も箸にも棒にもかからなかったのだが、前職のときの私の後輩が転職した大学から昨年4月に入社してきた中堅図書館員が1年ちょっとで他のキャンパスに異動となった。

閲覧+マルチメディア担当からILL担当への異動だ。

玉突きの影響なのだが、ITに強く、サービスマインドも高い有望な図書館員だっただけに、少し残念である。

しかし、暗く重たい雰囲気のキャンパスから、きれいで明るく長閑でITに強いキャンパスへの異動なので、チャンスと捉えてプラス思考で頑張ってほしい。

異動先の職場は、人間関係的に今ちょうど良い状態なので、さらなる成長が見込めると思われる。

今日彼と少し飲んだのだが、「成長のチャンスだから頑張れ!」と励ましたら、逆に「起業したり転職したりせずに一緒に頑張って行きましょう!!」と言われてしまい、思わず答えに窮してしまった。

うーん。本質を突かれてしまった。

とにかく、あと1−2年で自分自身で答えを出さないといけない課題なのだ。

さて、人事異動に関して、一つの提案なのだが、いつも事務長(部長待遇)+人事部などの上層部だけが人事を決めるのではなく、管理職の人事については、「部下から見た評価を加味してもらう」というものだ。

具体的には、事務長や課長などの管理職の役職を、「非管理職(もちろん管理職を含んでもよい)による投票」によって決めてはどうだろうか。

一般的な傾向として、上司が思う程、部下は上司のことを良くは思ってはないない。

自分は部下を完全に掌握できていると思い込んでいる上司も多いと思うが、勘違いも甚だしい。

きっと投票結果に愕然とする上司も多いのではないだろうか。

きっと事務長が選ぶよりもよっぽどバランス感覚に富んだ事務長が選出されるに違いない。

まあ、こんな提案は受け入れられるまでもなく「前例なしの前代未聞」と一蹴されるに違いない。

しかし、何らかの機会に人事部にでも提案してみるのも面白いのではないかと、真剣に思っている。